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19歳の田中恒成、プロ5戦目で世界王者に

2015年5月30日 17時09分

 WBO世界ミニマム級王座決定戦が30日、愛知・パークアリーナ小牧で行われ、同級2位の田中恒成(畑中)は同1位フリアン・イェドラス(メキシコ)に3-0判定勝ち。プロ5戦目で世界タイトル獲得は、井上尚弥(大橋)が昨年打ち立てたプロ6戦目を上回る世界タイトル獲得の日本最速記録となった。スコアは115-113、117-111×2。

イェドラスに右を叩き込む田中(右)

 田中のスピードが初回から機能した。鋭いジャブから右ストレート、左フックにつなげ、距離を取りながら積極的に手数を出していった。イェドラスはガードをしっかり固め、ジリジリと前に出るスタイル。ラウンド中盤に右ロスを決め、田中も右アッパーでお返しした。

 2回には田中が右ストレートでイェドラスのガードの間を打ち抜き、イェドラスは脚をばたつかせながらロープに後退。ここはメキシカンがしのいだが、田中は3回にアッパーと左ボディブロー、5回に左ボディ攻撃でイェドラスを追い込む。前半は完全に田中ペースで試合が進んだ。

 ところがイェドラスが6回に反撃すると、雲行きが怪しくなる。メキシカンが左右のしつこいボディ攻撃から、顔面への連打につなぐと、田中はこれを被弾。7回に田中は再び足を使って立て直しを図るが、タフなイェドラスはグイグイと前に出て田中に襲い掛かり、試合の行方がわからなくなった。

 しかし田中はここから崩れなかった。8回以降、イェドラスは攻勢をアピールし続けたが、田中も要所でコンビネーションをまとめ、試合の流れをあけわたすことがない。タフなイェドラスは最後までプレスをかけてくるので気を抜けなかったが、田中は足を使ったり、巧みに打ち合ってボディを効かせたり、有効打で上回った印象。ピンチはあったものの、文句なしの判定でタイトルを手にした。19歳の田中は5勝2KO無敗。27歳のイェドラスは24勝13KO2敗となった。

◇バンタム級8回戦
田中裕士(畑中)[2-0(77-74×2、76-76)]松山真虎(ワタナベ)

◇58.0キロ8回戦
林翔太(畑中)[2-0(77-76、77-75、77-77)]太田垣泰幸(VADY)

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