米国ラスベガスで3日(現地時間)、WBA女子ライト級王者レイラ・マッカーター(米国・30)に挑んだ同級7位・風神ライカ(竹原&畑山・33)だったが、3-0判定負けで敗退した。スコアは3ジャッジとも100-90と、フルマークで王者を支持。 2回、パンチ交換の最中、マッカーターが弾けるように倒れたが、主審はスリップと判定。その後、手数が増えたライカに対し、王者は距離をキープしながら巧妙なアウトボクシングを披露。チーフセコンドの畑山隆則氏の檄に応えて突進するライカだが、7回にバッティングで右目をカットし苦しくなる。以後も試合巧者ぶりを発揮するマッカーターの牙城を崩せず終了。 最終10回にもバッティングを浴びたライカは「(王者の)パンチは大丈夫だったけど、バッティングは効きました。前よりセコいボクシングに変わっていました」と悔しさをにじませた。畑山氏も「(マッカーターは)チャンピオンのボクシングをしなかった」と不満を口にした。 一方、WBA王座とマイナー団体GBU(グローバル・ボクシング・ユニオン)2本のベルトを守ったマッカーターは「前回と比べてライカはすべてが進歩していた。だから1秒たりとも油断できなかった」と敬意を表していた。(三浦勝夫)
=PHOTO/SUMIO YAMADA=