日本でもおなじみの元世界２階級制覇王者で、現在は麻薬運搬の罪で犯罪者更生院に収監されているシリモンコン・シンワンチャー（36＝タイ）が７月末にも出所することが明らかになった。

　収監されながらもボクシングのリングに上がり、現在もABCOウェルター級コンチネンタル王者として活動するシリモンコン。７月９日にバンコク市内のホテルで行われた大会に出場し、ロシア人選手を３回ＴＫＯで葬り健在をアピールした。その席でプロモーターのナリス・シンワンチャー氏は「シリモンコンは（前科のせいで）日本やアメリカには入国はできないが、ヨーロッパ方面には行けるのでそちらでの試合を計画している」と発言した。

　シリモンコンは2009年８月29日、タイ東部の観光地パタヤ近くで麻薬を運搬中に現行犯逮捕され、実刑判決を受けた。現在はパトゥムタニ県にある中央青年犯罪者更生院に収監されている。過去にも恩赦に基づく釈放のウワサが流れては消えていたが、今回は本当に出所となる模様だ。