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あす石本康隆vs久我勇作、比嘉大吾は“世界前哨戦”

2017年2月3日 18時46分

 あす4日に東京・水道橋の後楽園ホールでゴングとなる「ダイナミックグローブ」の計量が3日、日本ボクシングコミッションで行われ、第38回チャンピオンカーニバルの開幕カードとなる日本S・バンタム級タイトルマッチに出場するチャンピオンの石本康隆(帝拳)と指名挑戦者1位の久我勇作(ワタナベ)が、ともにリミットから100グラムアンダーの55.2キロでパスした。

王者の石本(右)と挑戦者の久我、1年ぶりの再戦だ

 両者は2015年12月、王座決定戦で拳を交えて以来の再戦。前回は96対95が2者に96対94の小差3-0の判定で石本の手が上がった。新チャンピオンとなった石本はその後、藤原陽介(ドリーム)、古橋岳也(川崎新田)を退け、しっかりV2に成功。久我は昨年10月、最強後楽園ミリオンマッチでしぶといジョナタン・バァト(カシミ)を鮮やかな右ボディーで沈める4回KO勝ちでカーニバル出場権をつかんだ。

「どこかで、もう1回やることになると思っていた」という35歳のベテラン石本(28勝9KO9敗)は「テーマは久我選手に勝つこと。それしかない」ときっぱり。挑戦者優位の下馬評が耳に届いているようで「すごく気分が悪いし、試合で白黒はっきりつけて、証明したい。それが一番のモチベーション」と不敵に笑った。

 14年12月に同王座の決定戦で対戦し、小差判定で敗れている小國以載(角海老宝石)が昨年の大晦日にIBF王座を奪取したことについては「悔しいのが半分。希望をもらったのが半分」と刺激を受けた。現在WBO6位、IBF11位と2団体で世界ランク入りしており、見据えているのは世界初挑戦だが、「そのためにも1戦でも長くボクシングを続けたい。1戦必勝で目の前の試合に勝っていくだけ」と平常心を強調していた。

「いつかリベンジしたかった。こんなに早くできるとは思ってなかったので嬉しい」と笑顔を見せた久我(13勝9KO2敗1分)。これまで「この1年、石本選手に勝つことだけを考えてきた」と言い続けてきたように「とにかく勝つことにこだわりたい。内容にもこだわりたいが、まずは結果を出すことだけに集中する」と石本への雪辱に燃えている。

 前回は久我が出足こそリードしたものの、巧みにペースを変えた石本についていけず、経験の差が出た印象もあった。この1年の成長には手応えを感じている様子で「ボクシングの幅も広がったと思っているし、新しい自分をぶつけたい。この1年、石本選手と僕では見てきたものが違う。そこをひっくり返したい」と久我。ジムの生え抜き選手としては現WBA世界L・フライ級王者の田口良一が13年4月に獲得して以来となる日本王座奪取を狙う。

比嘉(右)は夏の世界挑戦を目指す

 セミではデビュー以来、11連続KO勝利を続ける東洋太平洋フライ級王者の比嘉大吾(白井・具志堅スポーツ)が世界前哨戦に臨む。直前に対戦相手がディオネル・ディオコス(フィリピン=10勝3KO1敗3分)に変更になったが、「左(サウスポー)に変わったわけではないので」と意に介していない。試合はS・フライ級10回戦で行われ、比嘉が52.0キロ、ディオコスは51.4キロでパスした。

 現在3位につけ、比嘉の挑戦が有力視されるWBCフライ級王座決定戦は3月4日、タイで1位のナワポーン・ソールンビサイ(タイ)と2位のファン・エルナンデス(メキシコ)の間で争われ、現地に視察に行く予定になっている。「ここまで来たら、全KOで世界を獲ろうと思っている。あすも間違って判定までいかないようにしっかりKOで勝ちたい」と12連続KO勝利で世界に王手をかけることを誓った。

 試合の模様はCS放送の日テレジータスで17時45分から生中継される。

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