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尾川堅一WOWOWインタビュー 12.10世界初挑戦

2017年11月27日 16時29分

 前日本S・フェザー級王者でIBF同級4位の尾川堅一(29=帝拳)が12月9日(日本時間10日)、ラスベガスのマンダレイベイ・イベンツセンターで同級5位テビン・ファーマー(27=アメリカ)とIBF世界王座決定戦に臨む。74パーセントのKO率を誇る強打者の尾川(23戦22勝17KO1敗)に対し、ファーマー(30戦25勝5KO4敗1分)はディフェンス力に長けた技巧派サウスポー。この試合は午後0時20分からWOWOWメンバーズ・オンデマンドで先行ライブ配信される。尾川がWOWOWのインタビューに答えた。

初の海外遠征、亀海からアドバイス

――今回は東京以外で初の試合ということになりますが、不安な点はありますか。

尾川:コンディションや時差など、すべての点ですね。後楽園ホールの試合だと500人ぐらいが応援に来てくれるけれど、今回は1万人以上入る会場に(応援団は)20人ぐらいなので――もちろん、その声援は大きな力になりますが――完全アウェーのなかで戦うという不安はあります。あとは減量ですね。まったく違う環境で減量するわけですから。でも、海外での試合経験がある亀海(喜寛)選手などからアドバイスをいただくなど環境は整っているので、少しずつ不安は取り除かれてきています。

――亀海選手からは、どんなアドバイスを?

尾川:ラスベガスは乾燥がすごいと聞いています。湿気があった方が汗が出るんですが、最後は水分を控えて汗を出すことになるので。何があって何がないのか、分かる限りの情報は聞いて、準備して納得したうえで行った方がいいじゃないですか。

自分はずっと殴り続ける

――今回の相手、ファーマーについては、どんな印象を持っていますか。

尾川:避けるだけの選手、という感じです。僕が常に思っていることなんですが、もちろん避けることは大切なんですが、ボクシングは殴り合う格闘技であって避けるスポーツではないんですよね。だから避けてポイントになるという点は理解できない。殴って殴ってということを36分間(3分×12ラウンド)続ければ、相手は避け続けることは不可能だと思うし、どこかで手を出さなければならないので、そこまで(ファーマーの)スタイルを気にはしていません。避けるなら避けてください、自分はずっと殴り続けますよと。

――ディフェンス以外で気になる点はありますか。

尾川:全然ないですね。僕はどんどん自信を深めているんですが、逆にまわりが不安になって緊張していくのを感じて、ちょっと不思議な気分です。僕よりもまわりの人の方が研究してくれています(笑)。日本チャンピオンのときはタイトルを取って当たり前みたいな雰囲気がまわりにありましたが、世界となると何か違うんでしょうね。まわりからも変な緊張感を感じて、それが面白いですね(笑)。

ファーマーは8割、9割ディフェンスの選手

――ファーマーはサウスポーです。左構えの相手に対する苦手意識はありませんか。

尾川:キャリアの三分の一ぐらいはサウスポーと戦っているので、苦手意識はないですね。特別に得意だとも思っていないけれど、(パンチの当たる距離が)半歩遠くなるので少し疲れるかなという程度です。それにサウスポーの内藤(律樹)選手と2回戦った経験が大きいですね。

昨年12月、内藤との再戦に勝利した尾川(左)

――その内藤戦と似た戦いになりそうですか。

尾川:そう思っています。(ファーマーは)8割から9割はディフェンスを意識している選手ですよね。自分もそうですが、同じ割合で守りに徹していいと言われれば誰でもあれぐらいはできると思います。でも、そんな試合をしても面白くないし、そんなことをまわりも求めていないからやらないだけで。だから、特に(ファーマーのことを)すごいとは思いません。みんなは「巧い選手」というけれど、ただ単に攻撃しないだけだと自分は思っているので。

――尾川選手自身は自分のどこがストロング・ポイントだと思っていますか。

尾川:スピードですかね。まわりはパワーだと言いますが、一瞬のスピードに自信を持っているので、そこが一番のストロング・ポイントですね。

右を当てれば倒す自信はある

――では、自分でこだわっている点は?

尾川:右のパンチで仕留めたい、ということにはずっとこだわっています。最近は相手のレベルも上がってきているので右が当たらず、左でも倒すということはありますが。フックでもストレートでも、右の感触のあるパンチを当てられれば絶対に倒せる自信はあります。

――調整は順調ですね。

尾川:自分のなかでは納得した練習ができているし、世界戦が決まる前の9月ごろから準備は始めていたので、いつでも戦える体です。どこかを伸ばそうかという意識はないし、あとはコンディション調整だけですね。短いラウンドでも内容のあるスパーリングをするとか、自分を納得させて毎日を消化していくという段階です。

ミット打ちで入念にファーマー対策を行う尾川

――現在のS・フェザー級は、WBOチャンピオンのワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)やWBCチャンピオンのミゲール・ベルチェルト(メキシコ)ら強い選手が数多くいます。

尾川:三浦(隆司)さんが引退して、自分の番が来たなと感じています。先輩が負けた相手(ベルチェルト)に勝てば評価も一気に上がると思うし、そう考えると自分は運がいいなと思います。強い選手がたくさんいるなかで戦えるということは自分の評価を上げる最大のチャンスですから。今回、ファーマーに勝って次はデービス(前IBF王者)と戦って勝ちたい。それがモチベーションにもなっているし、勝つ自信もあります。そうなればロマチェンコやベルチェルトなど強い相手との対戦の可能性が広がりますよね。強い選手がたくさんいるのでテンションが上がりますね。

三浦さんが引退して自分の番が来た

――遠くに見据えている目標はありますか。

尾川:チャンピオンにこだわるというよりも大物選手と戦いたいし、自分がそういう選手になりたいです。自分の力を試したくてボクシングを始めたので、自分の強さの位置を確かめたいですね。強い人と戦って自分の実力を試したいという気持ちがすごくあります。

――そのためにも今回の試合は重要ですね。

尾川:こんなところで立ち止まってはいられない、という気持ちです。いまはベルトを取って当たり前という気持ちになっています。期待はプレッシャーにもなりますが、反面、力になる。今回は通過点だと思っています。勝ってIBFのベルトをコレクションとしてもらい、そこからやっとボクシング人生がスタートするというイメージです。自信満々です。

――あらためて意気込みを聞かせてください。

尾川:「尾川堅一」という名を残すためにボクシングをやっているので、負けたら何の意味もない。待ちに待った世界戦、応援してくれた人や日本のボクシングファンのために世界一という称号とベルトを持って日本に帰ってきます。

 試合の模様は12月10日(日)、午後0時20分WOWOWメンバーズ・オンデマンドで先行ライブ配信。翌11日(月)夜9時からWOWOWライブ「エキサイトマッチ」で放送。ゲストは尾川選手の先輩である元WBC世界S・フェザー級チャンピオン三浦隆司さん。

◆◆◆ WOWOW番組情報 ◆◆◆
★エキサイトマッチ~世界プロボクシング メンバーズオンデマンド2元先行ライブ配信!

【配信日】12月10日(日)[WOWOWメンバーズオンデマンド]
※先行ライブ配信

KO率74% 強打の尾川が世界初挑戦!
IBF世界S・フェザー級王座決定戦

尾川堅一(日本/帝拳)/IBF世界S・フェザー級4位  vs テビン・ファーマー(アメリカ)/IBF世界S・フェザー級5位

ゲスト:三浦隆司(帝拳)

五輪連覇&世界王者同士 世紀の一戦!
WBO世界S・フェザー級タイトルマッチ

ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)/2階級制覇王者  vs ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)/WBA世界S・バンタム級チャンピオン

ゲスト:村田諒太(帝拳)

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