WBO世界バンタム級王者ゾラニ・テテ（南アフリカ）vs.同級暫定王者ジョンリール・カシメロ（フィリピン）による団体内統一戦が11月30日、英国バーミンガムのアリーナ・バーミンガムで挙行される。16日、主催のクインズベリー・プロモーションズと英国に中継するBTスポーツが発表した。

　9月中旬、テテのプロモーター、フランク・ウォーレン氏が入札で30万1000ドル（約3200万円）を提示し興行権を獲得。当初は11月23日開催が有力だったが1週間延びることになった。

　テテは4月、WBAスーパー王者ノニト・ドネアとワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ（WBSS）バンタム級準決勝で対戦する予定だったが、直前に右肩の負傷を理由に辞退。代役をKOしたドネアがWBA&IBF王者の井上尚弥（大橋）との決勝に進出した。

　テテは昨年11月以来リングに上がっておらず、1年ぶりの復帰となる。「肩の負傷は完全に回復した。今度の試合でカシメロのチンをテストする」と不敵に語っている。

　カシメロはテテのブランクで設けられた暫定王座を獲得。すでにV1も果たしている。暫定王者ながら3階級制覇を果たし敵地に乗り込む。16年にIBFフライ級王者として前WBC同級王者チャーリー・エドワーズをKOしており、英国でも知名度がある。

　今後の展開で勝者が井上vs.ドネア（11.7さいたまスーパーアリーナ）の勝者と統一戦に向かうプランも描かれる。