コロナ対策協議会 選手の試合前日“隔離”を決定
2020年6月11日 16時23分
2020年6月11日 13時19分
衝撃の1ラウンドKO特集の第6回目は世界チャンピオンたちの初回KO勝ち、圧巻の「王座防衛編」パート2だ。3階級制覇王者の長谷川穂積、“神の左”山中慎介、“モンスター”井上尚弥(大橋)らそうそうたるチャンピオンが初回KO勝ちで我々の度肝を抜いた─。
世界タイトル防衛戦で2度の初回KO勝ちをマークしたボクサーは長谷川穂積ただ一人だ。技巧派サウスポーとして頭角を現し、バンタム級最強だったウィラポン・ナコンルアンプロモーションを下して世界の頂点に立ったサウスポーは、防衛を重ねるごとにKO勝ちを増やしていった。
WBCバンタム級王座の6、7度目の防衛戦をともに2回TKOで勝利した長谷川は、もはやKOアーティストとしての地位を確立しつつあった。
2009年3月12日、V8戦で迎えたブシ・マリンガ(南アフリカ)はランク1位の長身サウスポー。苦戦を危惧する声もないではなかったが、長谷川はキレキレの動きから会心の左ストレートを決めていきなりマリンガをキャンバスへ叩きつける。さらに2度ダウンを奪って、2分37秒で試合を終わらせた。
続く7月14日のV9戦では、ネストール・ロチャ(米)に速攻を仕掛け、2度のダウンを奪って2分28秒TKO勝ち。4連続KO防衛、2連続初回KO防衛の長谷川は「今日は『金返せ』って言われんかった」と余裕の笑み。まさに手が付けられない王者だった。
防衛ではないが、世界戦で2連続KO勝利を演じたボクサーはもう一人いる。もうお分かりだろう、“モンスター”井上尚弥である。
2018年5月、ジェイミー・マクドネル(英)を初回で沈め、WBAバンタム級王座となった井上は同年10月7日、最強王者決定トーナメントWBSS初戦で元WBAスーパー王者のフアン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)と対戦した。
サウスポーの曲者、パヤノとは長期戦も予想されたが、井上の右ストレートが初回に火を噴くとパヤノはバッタリとキャンバスに転がる。主審がTKOを宣告したタイムはわずか1分10秒だった。
井上は「ジャブを内側から入れて、死角を作って右ストレート。一撃でフィットした」と涼しい顔で解説。WBSS主催者のカレ・ザワーランド氏は「彼はバンタム級2試合で182秒しかファイトしていない。これってすごいことじゃないか!」と興奮しきり。敗れたパヤノは「イノウエは異次元…」とうなるしかなかった。
こちらもバンタム級でWBC王座を12度防衛した山中慎介の初回KOは2013年8月12日、ホセ・ニエベス(プエルトリコ)戦だ。山中がサークリングするニエベスを追いかけ、やや遠めから左を打ち込むとニエベスがへなりとダウン。10カウントとなった。
試合後の「生意気なんですが、もう少しやりたかったのが本音です」という山中らしい謙虚な発言が印象的。「こらっ! 立ってこい!」が本音だったろう。
技巧派と目される日本人初の4階級制覇王者、井岡一翔も初回KO防衛をはたしている。11年大みそか、初めて世界王座となったWBCミニマム級タイトルの2度目の防衛戦だった。
ヨードグン・トーチャルンチャイ(タイ)を迎えた井岡はスタートからプレスをかけると、右アッパー、左ボディでダメージを与え、相手が攻めてきたところに左フックを一閃。倒れた挑戦者は立ち上がることができず、わずか1分38秒でTKOとなった。
2018年2月4日、WBCフライ級王者の比嘉大吾が初回KO勝ちを飾ったのは故郷・沖縄のリングだった。同王座の2度目の防衛戦だった比嘉はラウンド中盤、右を合わせてチャージすると、左アッパーから左ボディ、右ボディにつなぎ、フエンテスがたまらずダウン。立ち上がったものの2分32秒で10カウントとなった。
比嘉はこれで故郷の大先輩、浜田剛史さん、渡部あきのり(角海老宝石)に並ぶ日本タイ記録の15連続KO勝利をマーク。地元のファンは大喜びで喝采を送った。
=第7回「番外編」は近日中に公開予定=
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