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日本重量級期待の但馬ブランドン・ミツロ 豪快TKOでデビュー戦を飾る

2022年4月29日 23時59分

 3150(サイコー)ジム主催の第2回3150ファイトは29日、大阪市淀川区のメルパルクホール大阪で開かれ、メインのヘビー級8回戦は、アマでL・ヘビー級5冠を獲得した但馬ブランドン・ミツロ(27=3150)が韓国ヘビー級3位、キム・サンホー(38=韓国)を豪快な連打で1回56秒TKO、デビュー戦を飾った。セミのフライ級8回戦は、元ミニマム級世界王者の宮崎亮(3150)が榮拓海(折尾)を判定で下し、復帰2戦目を勝利した。

デビュー戦勝利の但馬

「日本のヘビー級の歴史を変える男」身長180センチ、体重123キロの但馬がヘビー級のパワーを見せつけた。94キロのサウスポーのキムが開始からボディにパンチを集めにきたが、但馬は余裕でガードして、右フックでキムをのけぞらした。

 さらに追い打ちのパンチを放つとキムはニュートラルコーナーに後退。ここで但馬が左右のパンチを浴びせるとロープを背負ったキムは棒立ちになり、即座に主審が試合をストップした。1分足らずの戦いだったが、最重量級の迫力に観客はかたずをのんだ。

 但馬の入場曲はヘビー級王者、モハメド・アリと戦ったアントニオ猪木の「猪木ボンバイエ」。使用許可をもらうため、2日前に亀田興毅会長と猪木氏に面会、「がんばれ、応援する」と快諾を得た。「猪木さんはオーラがあり、闘志に火が付いた」と但馬は1回からフルパワーを発揮した。

「試合前に猪木さんとの映像が流れ、少し力んでしまった」そうで、「やりたいことはもっとあったが、終わってしまった。まだまだ未知数と思われるが、格上の相手と戦っていきたい」と落ち着いて初戦の感想を語った。亀田会長によると、2戦目は8月14日、エディオンアリーナ大阪を予定しているという。

 父が日本人、母がブラジル人の但馬は愛知・享栄高でボクシングを始め、中央大で活躍、アマ42勝(20RSC)9敗。緑ジムでプロデビュー予定だったが、コロナ感染や腰痛でデビューが延び、昨年9月、3150ジムに移籍した。

宮崎(右)は復帰2戦目に勝利
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