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前IBF・S・フェザー級王者の尾川堅一「腹をくくった」再起決意しジムワーク復帰

2022年8月8日 11時20分

 前IBF世界S・フェザー級チャンピオンの尾川堅一(帝拳=写真)が現役続行を決意、今月2日から本格的にジムワークに復帰している。

 尾川は6月、英国ウェールズ・カーディフで地元のジョー・コルディナ(英)の挑戦を受け、2回にまさかのワンパンチKO負けを喫し、タイトルを喪失した。試合が終わってまず口にしたのは「情けない」だったという。

 帰国後、あいさつ回りなどで再起を期待する声を多くもらいつつも、はっきりと答えることはできなかった。愛息の豹くんは「やめるなんて、あり得ないよね」と言ってくれたもののパパ尾川は「そうだねぇ」としか返事できなかったという。

「(無効試合になった)テビン・ファーマー戦後はまだまだやれる自信はありましたが、今回は“情けない”というところから腹を括ったので。衰えや、もし次も負けたら、といろんな不安はあります。だから簡単には腹を括れなかった」。尾川が明かす。

 復帰宣言は6月27日、SNSに「もう一度立ち上がる」とだけ綴った。決断した尾川はいま前を向き、日々のトレーニングに精を出している。一番の目的はコルディナへのリベンジに違いないが、「たとえその機会が叶わなくても、世界王者にもう一度なって、あの時以上のことをするしかない。そう決めたんです」(尾川)。

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