西田凌佑がメルカドに7回負傷判定勝ち IBF・S・バンタム級挑戦者決定戦

六島ジム主催「コスメフェリーチェ&エムラビpresents You will be the Champion27」が15日大阪市の住吉スポーツセンターで行われ、メインイベントのIBF・S・バンタム級挑戦者決定12回戦は、元同バンタム級王者で8位の西田凌佑(29歳=六島)が4位のブライアン・メルカド・バスケス(30歳=メキシコ)を7回2分53秒負傷判定で下し、4団体王者・井上尚弥(大橋)への挑戦権を獲得した。

セミファイナルのOPBFライト級王座決定10回戦は、1位で元日本同級王者の仲里周磨(29歳=オキナワ)が3位ジュン・ミンホ(32歳=韓国)からダウンを奪った末に3-0判定で下し、新王者に就いた。

OPBF・S・バンタム級王座決定10回戦は2位山﨑海斗(27歳=六島)と5位中川麦茶(37歳=ミツキ)が三者三様のドローで王座は空位のまま。日本S・バンタム級10位の辰吉寿以輝(29歳=大阪帝拳)が8ヵ月ぶりにリングに登場したが、ノーランカーの山内翔貴(26歳=本田フィットネス)と8回引き分けに終わった。

◇IBF・S・バンタム級挑戦者決定12回戦
西田凌佑(六島)[負傷判定7回2分53秒3-0(69-64、69-64、69-64)]ブライアン・メルカド・バスケス(メキシコ)
威力に満ちた右ストレートを見せておき、軌道を変えた右のオーバーハンドブローが怖いメルカドだったが、西田は初回からこれを見切ってステップバックでかわした。

しかし2回にバッティングで西田が左目上をカットすると、メルカドが一気呵成となって右スイングから猛然と仕掛ける。が、西田はメルカドの右を外しざまに左ボディーアッパーをカウンター。さらに左ストレートの強打で対抗した。

ロングレンジから強振し、西田の堅いガードに阻まれるメルカドは、5回に入ると、一転して接近戦を挑み連打。だが、西田はこの間合いでの戦いにしっかりと応じ、強烈な左ボディーフックをヒットして逆に連打でメルカドを押し戻した。

ともに目の上をカットし、腫れも目立つ戦いは7回に不本意ながら終結を迎える。西田のボディー攻撃を受けつつも、接近戦でメルカドが右アッパー、右フックと連打の強度を上げて攻め込んでくる。両腕によるブロックで決定打こそ許さなかった西田だが、傷口が広がったためドクターチェックを受け、池原信遂レフェリーが試合を止めた。

「1階級上げて、バンタムのときより頭も働いて動ける。相手を強いと思いすぎて硬くなってしまった。(井上への)挑戦権は獲得できたけど、そのレベルにない。今日の反省を生かして、いつかは挑戦できるようになりたい」と決意を語る西田は、中谷潤人(M.T)戦での初黒星以降、急増するファンへの感謝の言葉も付け加えた。

西田は11勝2KO1敗。メキシカンらしく勇敢に戦ったメルカドは32勝26KO2敗。

◇OPBFライト級王座決定10回戦
仲里周磨(オキナワ)[判定3-0(96-93、98-91、98-91)]ジュン・ミンホ(韓国)
長い距離から左ジャブ、右ストレートを伸ばすジュンと左をボディーに送りながら中間距離に入って右をねじ込む仲里。

仲里が3回に右をヒットするとジュンが左目まぶたをカットするが、ジュンは右で飛び込みながら左フックで仲里をのけ反らせる。ジュンの攻撃姿勢を感じると、ステップを使って間合いを切る仲里は、ジュンの入り際に左ボディーを合わせる上手さを披露。そして5回、徐々に攻撃姿勢を強めた仲里が、右からの左フックをクリーンヒットすると、たたらを踏んだジュンはキャンバスに尻もちを着くダウンを喫した。

5回終了後の公開採点は50-44、50-44、48-46と仲里がリード。6回に右の相打ちを再三繰り広げた両者は、7回に頭がぶつかって仲里が左の額をカット。ジュンはいつしか眉間も切って流血戦に。

8回、接近戦で左フックをヒットした仲里は、ワンツーや左ボディーで追撃し優勢を印象づけるが、ジュンも大崩れせず右からの左フックで逆転を狙い続ける。最終回、仲里は左ボディーをヒットしてジュンにダメージを与え、右ブローで圧を強めるが、ジュンも粘り強く戦って終了ゴングまで持ち込んだ。

父・繁会長がかつて持っていた(S・バンタム級)OPBF王座を獲得した仲里は、「同じベルトを獲れてうれしい。終盤、倒し切りたかったけど、そこが自分に足りないところ」と、倒し屋で鳴らした父を意識したコメント。だが、冷静に丁寧に戦って、勝利を呼び込んだ。

仲里は16勝8KO3敗4分。ジュンは19勝5KO6敗2分。

◇OPBF・S・バンタム級王座決定10回戦
山﨑海斗(六島)[引分1-1(97-93、94-96、95-95)]中川麦茶(ミツキ)
長い左ジャブを間断なく突く中川と、じわじわと間合いを詰めていく山﨑。中川が山﨑の入り際に右を合わせ、左フックを上下に狙えば、山﨑も強い右クロス、左ボディーをヒットする。

5回終了時の公開採点では2-1(48-47、48-47、47-48)で山﨑がリード。

その後は、ストレート系で押す山﨑に対し、山﨑の正面を防ぐガード力を感じた中川が左フックや左右アッパーで煽る展開。しかし終盤に入るにつれて、ジャブで長い間合いを築く中川を、山﨑が距離を詰めながら打つ右ストレートを決めてリズムに乗った感。しかし中川も、独特のテンポと間合いから放つカウンターで迎え打ち、山﨑に完全には主導権を渡さなかった。

山﨑は11勝6KO1敗1分。中川は32勝20KO11敗4分。

◇S・バンタム級8回戦
辰吉寿以輝(大阪帝拳)[引分1-0(77-75、76-76、76-76)]山内翔貴(本田フィットネス)
日本10位の辰吉が、大苦戦の末に辛くも引き分けに持ち込んだ。ノーランカー山内が鋭い左ジャブ、右ストレート、逆ワンツーとクリーンヒットを小気味よく決めて先制。2回に辰吉は鼻血を流し、早くも苦しい展開に。

3回、辰吉は得意の左ショートフックを決めるものの、山内はステップバックでこれをかわして右カウンターをヒットするなど、距離のコントロールにも巧さを見せた。

5回に入り、辰吉がじりじりと圧を強めて右クロスから左フックと強打を叩きつけると、山内の動きに落ち着きがなくなり始める。が、山内も右回りを多用しつつ右から左の逆ワンツーで対抗。上体の動きを増やし、山内のクリーンヒットを減少させた辰吉も左ボディーを攻めるなどしたものの、山内を捕まえきることはできなかった。

辰吉は17勝10KO1敗2分。大健闘の山内は7勝6KO6敗1分。

◇S・フライ級8回戦
岩﨑圭祐(オール)[KO4回1分55秒]ユッティチャイ・ワンナウォン(タイ)

 

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