大澤あねらが西真央を下し初防衛 元王者齊藤裕太さんの引退式も 真昼の後楽園興行

21日の後楽園ホールは珍しい昼興行。午前11時にスタートし、計10試合が行われた。メインは女子日本フェザー級タイトルマッチ6回戦で、チャンピオン大澤あねら(パンチアウト)が無敗挑戦者の西真央(大阪帝拳)に4回終了負傷判定勝ち。大澤は昨年9月に若狭与志枝(花形)にTKO勝ちで獲得した王座の初防衛に成功した。

4回にダウンを奪った大澤

試合はアマチュア出身の大澤と空手出身の西が初回から積極的にパンチを応酬。西の先手先手の右ストレートもいいが、大澤は左ボディーやステップバックを交えた組み立てに一日の長があった。互いにひかない攻防だが、大澤が間合いをうまくずらしながらペースを引き付けた。

迎えた4回、大澤は腹から顔面へと返す左フックのダブルで西をダウン。立ち上がった西も闘志を燃やし、強気の反撃で対抗した。しかしラウンド中に西は前頭部を偶然のバッティングでカット。出血がおびただしく、このラウンド終了後に岡庭冴美主審が試合終了を宣した。ここまでのスコアは40-35、40-35、39-36で大澤だった。

「防衛できて安心している。(西は)すべてのタイミングがよくて見極めるのが難しかった。すごくパワーのある選手でした」と挑戦者を称えた大澤。「もう少し緊張感をもって、被弾しないようにしたい」と語っていた。

22歳大澤のプロ戦績は5勝3KO1分。すでにOPBF王座も保持し、世界3団体でランキング入りしている。これから世界へどのようにアプローチするのか注目される。プロ初黒星の西は4勝3KO1敗。

引退式に臨んだ齊藤さん(左から3人目)

■元日本王者・齊藤裕太さんが7年ぶりの引退式
メインの前には元日本バンタム級チャンピオン、齊藤裕太さん(38歳)の引退セレモニーが行われた。齊藤さんは北澤ジムからプロデビューし、全日本新人王MVPを獲得。花形ジムに移籍して18年9月、菊地永太(真正)との決定戦に2回TKO勝ち、2度目のチャンスを実らせて日本チャンピオンとなった。強打を活かした粘り強い戦いが身上だった。翌年7月の鈴木悠介(三迫)戦がラストファイト。通算戦績は12勝9KO10敗3分。

この日は現役の栗原慶太(KOD)と特別スパーリングを2ラウンド披露。実は日本王者だった齊藤さんと東洋太平洋王者だった栗原は統一戦を行う話があったが、結局当時は実現せず。今回かれこれ7年ぶりに日の目を見たわけだ。久々のリング登場となった齊藤さんは現役バリバリの前王者栗原と時に激しく強打を応酬し、ファンの喝さいを浴びた。2月に一力ジムからKODジムに移籍した栗原からは「すごく楽しかった。齊藤さん、本当にお疲れさまでした」とねぎらわれた。

「疲れました」とスパー後第一声の齊藤さん。「僕は本当に幸せ者」とファンにあいさつをして、家族とともに10カウント・ゴングを聞いた。現在は古巣花形ジムのトレーナーも務めている。

■前座の結果
◇S・バンタム級4回戦
ファーステンバーグ真繍(将拳)[TKO2回2分39秒]畑山公希(アキバ)
◇ライト級4回戦
松本風毅(KG大和)[TKO2回1分55秒]雨宮宇宙(渡嘉敷)
◇S・バンタム級4回戦
鈴木幹大(DANGAN流山)[判定]鈴木耕太朗(足利)
◇54.5キロ契約4回戦
小川雅輝(FLARE山上)[判定]村上由樹(松本ACE)
◇女子アトム級4回戦
わかし吉田(DANGAN越谷)[引き分け]安部エミリー(花形)
◇女子アトム級4回戦
河野覇月(YUVAX)[判定]太田千晶(Reason押上)
◇女子S・フライ級4回戦
熊木雛(Changes)[引き分け]田口智香(花形)
◇女子アトム級4回戦
山本香純(ワタナベ)[判定]峰雪八(レパード玉熊)
◇女子フライ級4回戦
大山碧(スパイダー根本)[TKO3回24秒]角田アラナ(DANGAN郡山)

=観衆858人=

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