現地時間21日、米国フロリダ州オーランドのカリベ・ロイヤル・オーランドにてマッチルーム・ボクシング主催の興行が行われ、メインのWBC世界ミドル級タイトルマッチはチャンピオンのカルロス・アダメス(ドミニカ共和国/158.6ポンド)が同級3位のオースティン・ウィリアムス(米国/159.6ポンド)に12回判定勝利で王座を防衛した。スコアは118-108、117-109、117-109の3-0。

ジャモール・チャーロ(米国)の王座剥奪により暫定王座からエレベーター式に昇格したアダメスは4度目の防衛戦として今年1月にウィリアムスとの対戦がセットされていた。しかし計量前日にアダメスが脱水症状により救急搬送となったことで試合は延期、ウィリアムスは対戦相手を変えてノンタイトル戦に出場し10回判定勝利を収めた。今回ウィリアムスにとっては約6週間の試合間隔だった。
シャープなジャブが持ち味のウィリアムスに対しアダメスは右をジャブのように使いながら距離を詰めていく。そして2ラウンド序盤、右ジャブのダブルが、左を出そうとしたウィリアムスのアゴへカウンターとなりヒット。ウィリアムスがダウンした。アダメスの追撃をかわしたウィリアムスは3ラウンド以降、ジャブで立て直しながら逆転を狙うものの、ポイントはパワーで勝る王者が攻勢で上回りペースに変化はない。
中盤、得意のジャブを突きながら懸命に逆転を狙うウィリアムスに対し、王者はじりじりとプレスを掛けながら上下に打ち分けてスタミナを削っていく。11ラウンドには右ストレートを浴びてマウスピースを落としたウィリアムスだが、最終回はアダメスが2度目となるローブローで注意、減点1を科され、最後まで猛然と反撃を試みた。もっともアダメスも決定打を許さなかった。
仕切り直しの対戦で勝利を収めた31歳のアダメスは25勝18KO1敗1分、4度目の防衛を果たした。初の世界挑戦となった29歳のウィリアムスは20勝13KO2敗。大差がついたが最後まで気持ちを切らさず精神力の強さを証明した。
■世界選手権で岡澤に敗れた元トップアマ、オマリ・ジョーンズ6連勝
セミファイナルのスーパーウェルター級10回戦。2021年ベオグラード世界選手権決勝で岡澤セオン(現INSPA)に敗れウェルター級銀メダル、24年パリ五輪では同級銅メダル獲得という元トップアマ、オマリ・ジョーンズ(米国/151.6ポンド)がプロ6戦目のリングに上がり、クリスチャン・ゴメス(メキシコ/151.6ポンド)に8回判定勝利。スコアはジャッジ全員がフルマークだった。
上背で勝るジョーンズがシャープなジャブで先制。ゴメスはガードを固めて決定打を外しながらタイミングを測る。ポイントはジョーンズがジャブで連取し続けるが、ジャブの先につなげられず、ゴメスも逆転を狙う一打がほぼ空を切るという単調なラウンドが続いた。
その後はパワーを感じないと踏んだか、ゴメスも前に出るものの、ジョーンズが軽快なフットワークでかわす。フロリダ出身のジョーンズだがブーイングの聞こえるなかゴング。セミセミで盛り上がった空気がトーンダウンしている。23歳のジョーンズは6戦全勝4KO、32歳のゴメスは23勝21KO7敗1分。
WBA米大陸ライト級王座決定戦はジェイコブ・ゴメス(プエルトリコ/134.2ポンド)がコリー・マークスマン(米国/134ポンド)に10回判定負け。マークスマンが新王者となった(96-94、98-92、98-92)。
無敗の両者にとって大事なテストマッチながら、声援は地元フロリダ出身のマークスマンが上。サウスポーのゴメスがじりじりとプレスを掛けていくものの、マークスマンもシャープなジャブで迎え打つ。3ラウンドに入りマークスマンが前に出ると両者テンポアップしパンチの交換が増えた。有効打数で勝るマークスマンが徐々に流れを引き寄せていくが、マークスマンがスイッチを混ぜ始めた6ラウンドはゴメスが連打から反撃。
熱のこもった打撃戦はその後も続いた。両者明確にペースを引き寄せられないまま突入した最終回は、パンチの的確さではマークスマンながらゴメスも懸命に前進し、白熱の打撃戦のなかでゴングが鳴った。同時に会場からは両者に歓声が挙がっている。25歳のマークスマンは13勝9KO1分。WBCでは39位ながらWBAでランキング上位に食い込んでくるかもしれない。健闘空しく敗れた24歳のゴメスは14勝8KO1敗1分。
ヘビー級8回戦。24年パリ五輪スーパーヘビー級ベスト8で現在はWBOアジアパシフィックでヘビー級13位につけるテレモアナ・テレモアナ(豪州/265.8ポンド)がカーティス・ハーパー(米国/270.2ポンド)に1ラウンド2分59秒KO勝利。終了間際に右ストレート1発で試合を決めた28歳のテレモアナは米国2戦目のリングで快勝。戦績を10戦全勝全KOに更新した。敗れた37歳のハーパーは19勝13KO13敗1無判定試合。


