尾川堅一、勝利も世界再挑戦の機運上がらず 豊嶋亮太は9回、右を痛撃TKO

4日、東京・後楽園ホールで開催された『DYNAMIC GLOVE on U-NEXT vol.42』のメインイベント、132ポンド契約10回戦は、元IBF世界S・フェザー級王者で現WBO3位・WBC14位の尾川堅一(帝拳)がロンベックス・カプロイ(比)に98-92、99-91、99-91の3-0判定勝利。セミファイナルで行われたWBOアジアパシフィック・S・ウェルター級タイトルマッチ10回戦は、王者豊嶋亮太(帝拳)が6位カルロ・バカロ(比)に9回44秒TKO勝利。初防衛に成功した。

判定勝ちも不出来を反省していた尾川㊧

初回、2回とまったく手を出さないカプロイを、尾川はスピーディーな右ストレート、左ボディーフックで攻めまくる。そのまま早い回でのフィニッシュを連想させた。しかし、3回から攻撃姿勢を出し始めたカプロイは4回、前に出つつ左ストレートをボディーに、左フックを顔面めがけて振って尾川を驚かせ、緊張感を持たせた。

下がりながら力を込めて右を振る尾川に対し、カプロイは臆せず左を上下に振ってヒット。ジャブを打ち、右ストレートと左右ボディーで迎え打つ尾川と、左ストレートの上下攻撃で迫るカプロイ。交互に攻めと守りを繰り返す展開が続く。

カプロイの頭がぶつかって左目上をカットした尾川が集中力を欠いた面もあるが、カプロイの左に対する反応の鈍さが気になり始めた9回、カプロイの左フックをまともに食らって足を揺らす大ピンチに。だが、最終10回、前に来るカプロイに右アッパーをヒット。必死に右ストレートを繰り出して終了ゴングを聞いた。

「勝ったけど、みなさんが思う通りです。いいパンチも入ったけど、相手を頑張らせてしまった」と笑顔なしで語った尾川。しかし、「諦めずに頑張っていきたい」と世界王座再獲得の夢を追い続ける意思をあらためて示した。尾川(38歳)は32勝22KO2敗1分1無効試合。大健闘のカプロイ(29歳)は14勝11KO5敗3分。

最後は右を痛打してフィニッシュした豊嶋

■WBO-AP・S・ウェルター級タイトルマッチ10回戦
豊嶋亮太(帝拳)[TKO9回44秒]カルロ・バカロ(比)
序盤、慎重に丁寧にパンチを応酬した豊嶋とバカロ。左フックのカウンターのタイミングを持つバカロを警戒しつつ、豊嶋は左フックの上下打ちからボディーを効かせると、距離を詰めて、ボディーを差し込むための連打を繰り出した。

明らかにボディー攻めを嫌がるバカロだが、単調なリズムに陥った豊嶋の攻撃に耐えて、徐々に手数を回復。要所で右、左フックをヒットさせた豊嶋がポイントでははっきりとリードしたものの、ボディーで攻め落とそうと接近戦にこだわりすぎるきらいがあったのも事実だ。

迎えた9回、一気に決めにかかった豊嶋は、長い右ストレートをクリーンヒット。キャンバスに倒れ込んだバカロを見て、レフェリーが試合を止めた。

「打って打たれての試合。チャンスメイクをもっと早くできるよう修正したい」という豊嶋。WBO13位のランクも持ち、「30歳で青春したい」と引き続き頂点を目指す決意を語った。豊嶋(30歳)は23勝12KO3敗1分。バカロ(26歳)は14勝8KO2敗。

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