ワイルダー乱戦制しチゾラに2-1判定勝ち ロンドンのヘビー級戦

ロンドンのO2アリーナで現地時間4日行われたヘビー級12回戦は、元WBC王者デオンテイ・ワイルダー(米=WBC12位)が、これまで世界王座に3度挑むなど長くトップシーンで活躍したデリック・チゾラ(英=WBO7位)に2-1判定勝ち。試合前、この一戦を最後にグローブを吊るすと語っていたチゾラ(42)は現役引退が濃厚になった。

チゾラを下したワイルダー㊧ photo/Queensberry Promotions

試合は初回からクリンチが続出。ラウンド終盤にはロープ際でもつれた両者がラビットパンチを応酬して早くも波乱含みの幕開けとなった。突進するチゾラに対し、ジョセフ・パーカー、ヂャン・ヂレイに連敗し低迷したワイルダーは明らかに受け身の体勢だったが、2回に右アッパーを決めてチゾラをたじろがせ、パワー健在を示す。

4回、右を命中させたチゾラに地元ファンが大歓声を上げる。5回にも攻勢をかけた英国人にクリンチで対処したワイルダーは6回、右を返して対抗。チゾラは左マブタをカットした。7回終了間際、両者はまたもつれ、派手にダイビング。8回、右をクリーンヒットしたチゾラにワイルダーが右を返して逆襲。右連打で追い込むとロープへ後退したチゾラはロープ間に倒れ込み、カウントが入った。再開後、ワイルダーの追撃でまたチゾラは落下。しかしレフェリーは倒れた相手への加撃と判断し、ワイルダーに減点1を科した。

同じ8回、猛然とチゾラが反撃した。右を返してまたまたヒートアップ。9回、チゾラは左フックを決め、10回にも右オーバーハンドをねじ込む。しかし終盤、右を要所にヒットしたワイルダーが11回にキャンバスに這ったものの(判定はスリップ)心配されたスタミナ不足もなく終了ゴングにこぎ着けた。スコアカードはジャッジ一人が115-112でチゾラだったが、他の2者は115-111、115-113でワイルダーの手が上がった。

キャリア2度目の判定勝利のワイルダー(40)は45勝43KO4敗1分。復活を宣言した“ブロンズボンバー”はリングサイドで観戦した元3団体統一王者アンソニー・ジョシュア(英)との対決も取りざたされる。この日、家族と地下鉄に乗って会場入りしたチゾラは36勝23KO14敗。リング上でも引退をほのめかした。

■ベントリーがWBOミドル級暫定王者に
セミで行われた欧州クルーザー級タイトルマッチは挑戦者ビダル・ライリー(英=IBF6位)が王者マテウシュ・マステルナク(ポーランド=WBC4位)に3-0判定勝ち。昨年10月に12年ぶりに王座を獲得したマステルナクだが、10歳年少のライリー(28)が左ジャブからスピード十分のパンチを顔面、ボディーに叩き込んでラウンドを連取。何度かポーランド人をのけ反らせたライリーがアウトボクシングを貫いて118-110が2者に119-109のスコアで快勝した。

セミセミのWBOミドル級暫定王座決定戦は1位デンゼル・ベントリー(英)が2位エンドリ・サベドラ(ベネズエラ)に7回1分38秒TKO勝ち。22年にWBO王者ジャニベク・アリムハヌリ(カザフスタン)に挑戦したベントリーがメキシコ・ティファナ在住のベネズエラ人サベドラに右を浴びせるなどややリード。サベドラもパンチ交換に食らいついたが7回、右ショートでチャンスをつくったベントリーが一気にチャージしてストップを呼び込んだ。

ベントリーは22勝18KO3敗。2団体統一王者だったアリムハヌリがドーピング違反でIBF王座をはく奪され、もう一つのWBOもサスペンド中で、今後の成り行きが注目される。サベドラは17勝14KO2敗1分。

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