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OPBF女子王者の菊池真琴が計量失格選手に判定勝ち 日本ライト級5位の齋藤眞之助はダウン挽回

2023年11月5日 21時39分

 石川ジム立川の興行「GENKOTSU 立飛大会Vol.8」が5日午後から立川市のドーム立川立飛で開催された。ただ、予定された女子のダブルタイトルマッチがいずれも前日計量で体重オーバーの選手が出て大混乱。メインの東洋太平洋S・バンタム級タイトル戦は、正規体重を作った王者菊池真琴(石川・立川)が2・2キロオーバーで挑戦者の権利を失ったポーンチッタ・シーハブラン(タイ)と8ラウンドを戦って3-0判定勝ちした(セミの日本フライ級王座決定戦は中止に)。

菊池(左)は要所をしっかり締めて勝利

 元アマチュアの代表だったというポーンチッタが待ちのタイプだったのに対し、サウスポーの菊池も警戒して手が少ない。3回には主審が両者に手を出すよう勧告したほど。その後は菊池が時折いきなりの左ストレートを当て、特に5回は再三左をヒットして攻勢に出たが、そのまま大きなヤマ場もなく8回を戦い終えた。ポーンチッタの右も数発決まり、菊池はやや顔を腫らしていた。ジャッジのスコアは79-73(2人)、80-72で菊池の大差判定勝ち。

 体重失格の相手に負けたくないと慎重になった菊池の思いも分かるが、試合は最後まで盛り上がりを欠き、菊池にとって会心にはほど遠い内容となった。「悲しいような、悔しいような……こんな思いは2度としたくない」と試合後のコメント。菊地(36歳)の戦績はこれで4勝1KO1敗。敗れたポーンチッタ(23歳)は10勝5KO2敗。

 なお菊池はS・バンタム級の正規体重に落としており、保持する王座の初防衛が認められている。

齋藤眞之助は6回にダウンを奪って逆転した

 セミに昇格したS・ライト級8回戦は、日本ライト級5位の斎藤眞之助(石川ジム立川)が元タイ王者のアヌソン・トーンルエン(タイ)に辛くも2-1の判定勝ちをおさめている。

 初回にアヌソンの右で効かされた直後、左フックの強打を浴びて2度もダウンする大ピンチを招いた。アヌソンはこれまで18勝15KO2敗の数字通りのハードヒッターぶりだった。

 しかしその後、タイ選手が自分から仕掛けるタイプではなかったことにも救われ、斎藤は徐々に回復。6回には右を決めてアヌソンにお返しのダウンを与えた。際どい判定だったが、斎藤は12度目の勝利(3KO5敗)をつかみ、来年の日本王座挑戦に望みを繋いだ。 

 初回のピンチを振り返って斎藤は「当たれば倒れるとわかっていた。仕切り直しして冷静に戦えた」とケロリとしていた。

関根は6回に試合を決めた

 タイ選手にヒヤヒヤさせられたのは、もうひと組の8回戦も同様だった。関根駿(秩父)は初回パラミン・セーンパック(タイ)の右ストレートを食い一瞬ダウンしかけたが、このピンチを耐え抜いた。その後は一進一退の攻防が続く。

 手ごわそうだったパラミンも5回に関根の左フックがわき腹に決まると、あえなく崩れ落ちた。ここは仕留め切れなかったが、続く6回、関根がボディー攻めを敢行すると、あっさりダウンしてレフェリー・ストップ。タイムはこの回28秒だった。関根はこれで9度目の白星(7KO1敗1分)。

 53キロ契約の6回戦では裵聖和(三迫)が寺崎和輝(リングサイド)とフルラウンド戦って3-0の判定勝ちを飾っている。 

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