11日、東京・両国国技館のセミファイナルは、まさかの結末──。WBC&WBO1位の坪井智也(帝拳)対WBC6位・WBO8位ペドロ・ゲバラ(メキシコ)の一戦(S・フライ級10回戦)は、2回にバッティングでゲバラがダウンし大の字に。試合続行不可能となる負傷引き分けに終わった。タイムは2回23秒。
坪井とゲバラの世界ランカー対決は、誰もが予想しない終幕となった。リズムを自在に変えるフットワークを使い、素早い連打で迫る坪井に、ゲバラもリングを広く使うフットワークで対応。2回以降の興味をそそるやり取りだったが、ゲバラが右を打ち込みながら踏み込んだ際に、頭同士がクラッシュ。倒れ込んだゲバラはそのまま仰向けになったまま立ち上がれなかった。
坪井(30歳)は3勝2KO1分。担架に乗って退場した元WBC・L・フライ級&WBC・S・フライ級暫定王者のゲバラ(36歳)は43勝22KO5敗3分。
■秋次プロ初黒星、カルデロンに2-0敗
米国ロサンゼルス在住の世界バンタム級ランカー(IBF5位・WBO6位・WBC12位・WBA14位)秋次克真(日本/米)が来日初戦。バンタム級10回戦でホセ・カルデロン(メキシコ)と対戦したが、95-95、96-94、96-94の2-0判定を落とし、初黒星を喫した。
鋭いステップインと柔軟な体の使い方。サウスポー秋次が速いテンポでカルデロンに斬り込んでいき、左右を上下に差し込んでスタート。長い右を狙うカルデロンをかわして左ボディーアッパー、左ストレートをヒットした。
2回、両者踏み込んだ際に頭がぶつかってカルデロンが右目上をカット。秋次は左のオーバーブローを決めてカルデロンをたじろがせたが、秋次の追撃をカルデロンも猛然と連打して跳ね返した。
秋次は得意の右サイドへのステップからの攻撃を仕掛けるが、カルデロンもスッと右に回り込んで左サイドを取らせない。カルデロンが合わせる左フックも秋次のステップインを邪魔する役割を果たす。4回、カルデロンが右ショートアッパーからチャンスを作り、連打を仕掛けると、ここから試合はいっそう激化する。
手数旺盛で右を決めるカルデロンに対し、秋次は左ボディーアッパーで対抗しにかかる。6回、左右アッパーを繰り出すカルデロンに左右のショートボディーブローを差す秋次。足を止めての接近戦となり、高い技術の互角の勝負を両者が演じた。
その後はハイガードで間合いを詰めた秋次だったが、カルデロンの手数は緩むことがなかった。8回、カルデロンが強烈な左アッパーを突き上げれば、秋次も左ストレートをカウンターで直撃させたが、左右のボディーブローで肉薄する秋次を、カルデロンもフック、アッパーを縦横無尽に返して応戦し、終了ゴングを聞いた。
秋次が得意とするサイドへ回り込んでからの波状攻撃を封じ、リズムに乗せなかったカルデロンが、逆に圧倒的な手数で上回った。秋次も防御の巧さでそのほとんどをかわしたが、すべてを外せないほどカルデロンが拳を振るったことが結果に反映された。
世界ランク復帰を濃厚としたカルデロン(22歳)は15勝6KO3敗。秋次(28歳)は14勝4KO1敗。
■132ポンド契約6回戦
久保寺啓太(帝拳)[KO5回59秒]クリサルディ・ベルトラン(比)

