王座陥落の重岡優大「はっきりオレの負け」 新王者ジェルサレムは銀次朗との統一戦に意欲
2024年3月31日 22時39分
2024年3月31日 20時12分
WBCミニマム級チャンピオンの重岡優大(ワタナベ)が31日、名古屋国際会議「3150FIGHT vol.8」のメインイベントで2度目の防衛戦を行い、挑戦者6位メルビン・ジェルサレム(フィリピン)に2-1判定負けでベルトを失った。スコアは114-112×2でジェルサレム。114-113で優大だった。
挑戦者のジェルサレムは23年1月、重岡兄弟の先輩である谷口将隆からWBO王座を奪った元王者。谷口を2回でTKOした右一発の破壊力が武器だ。
サウスポーの優大は初回、左ボディブローを立て続けに2発打ち込んだ。しばしタイミングを図りあったあと、ジェルサレムが右ストレートをボディに打ち込むと、これが効いたのか、優大の動きがとまった。下がる優大にジェルサレムが襲いかかる。優大は何とかしのいだものの、いきなりピンチを迎えた。
3回、やや圧力を強めた優大が左フック、返しの右フックを打とうとしたところで、左を外したジェルサレムの右がヒット、優大がダウンした。その後、優大が圧力をかけて左ボディを打ち込み、ジェルサレムはタイミングのいい右で対抗。4回終了時の公開採点は38-37×3で挑戦者がリードした。
パワーで上回る優大は圧力をかけ、左ボディで挑戦者を削りにかかった。ジェルサレムの勢いが落ちてきたかに見えたが6回、優大が打ちに出たところでジェルサレムの右が決まり、優大が2度目のダウンを喫した。
優大は7回、ラフに打って出て再び圧力をかけるが、ジェルサレムの右もヒットして怖い展開だ。8回も優大は荒っぽく攻めたが精度はいまひとつ。8回終了時の採点は77-73×2でジェルサレム、もう一人が75-75だった。
終盤は優大が圧力をかけ続けた。ジェルサレムは相変わらず右のタイミングはいいが、疲労もあるのか中盤までのキレはない。11回、優大の左、ジェルサレムの右が決まり、互いに一歩も引かない熱戦となった。
最終12回、疲れの見えるのはジェルサレム。優大は攻めるが、クリーンヒットを打ち込めない。ゴングと同時にジェルサレムが両手を突き上げ、トレーナーに肩車されて勝利をアピールした。
プロ初黒星で王座陥落の優大は8勝5KO1敗。日本で再び王者となったジェルサレムは22勝12KO3敗。昨年5月、WBO王座の初防衛戦でオスカル・コヤソ(プエルトリコ)に敗北して以来の王座返り咲きとなった。
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