中谷潤人が2階級制覇に向け第1歩 曲者のWBO・S・フライ級3位に大差判定勝ち
2022年11月1日 20時01分
2022年11月1日 18時32分
11.1さいたまスーパーアリーナで始まった「Prime Video Presents Live Boxing」のトップを切って行われたWBOアジアパシフィック・ライト級タイトルマッチは、王者の吉野修一郎(三迫)が挑戦者の中谷正義(帝拳)に6回1分14秒KO勝ち。同王座の3度目の防衛に成功した。
ライト級で日本、東洋太平洋、WBOアジアパシフィックの3冠を獲得し、4月に元世界王者の伊藤雅雪を下している吉野と、元東洋太平洋V11王者であり、海外でトップ選手と対戦経験のある中谷。注目の世界ランカー対決にファンの視線が集まった。
初回は中谷がジャブを盛んに突いていった。ラウンド終盤、中谷が右アッパー、左フックをヒット。左ボディ、左フックと畳みかけて好スタートを切った。しかし、体を振りながら前に出る吉野は2回、右スイングを続けて決める。中谷もしっかり打ち返し、ラウンド終盤は打撃戦になった。
3回早々、偶然のバッティングで中谷が左目の下から出血。それでも中谷はジャブを軸に、ボディ打ちも使って試合を組み立てていく。吉野はミスブローが多いものの迷わず前に出て、ストレートのようなジャブの精度を上げていった。
吉野は5回、距離を詰めて中谷をつかまえにかかった。ジャブ、右、ボディを決めると、中谷も応戦せざるを得なくなる。ラウンド中盤、吉野が中谷をロープに押し込んでラッシュ。いったん途切れるが、再びコーナーに中谷を追い込むと右を打ち下ろして中谷が自らヒザを折るようにダウンした。
6回、中谷が反撃に出るが、これを冷静にしのいだ吉野が攻勢に転じ、ジャブ、左フック、右ストレートを打ち込むと、中谷がたまらずダウン。立ち上がったものの青コーナーが棄権を申し出た。
WBO9位、WBC11位、IBF13位、WBA15位の吉野は16勝12KO。東洋太平洋王座も保持している。WBC10位にランクされる中谷は20勝14KO3敗。
吉野の勝利者インタビュー「下馬評は僕が完全不利、負け予想が出てましたが、みなさん見てましたか、勝ちました! 中谷選手は長身でリーチも長くて、世界でも活躍してますし、雲の上の存在だった。ジャブをいかにもらわず、ジャブを出させない嫌さを出して戦うことを決めてました。中谷選手は強くてライト級の中でもラスボス的な存在。中谷選手に勝って自信を持って世界にいけると思います。しっかり練習して世界に向けてがんばります」
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