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重岡銀次朗、9回TKO初黒星で王座陥落 タドゥランに攻勢許す IBFミニマム級戦

2024年7月28日 20時40分

タドゥランの左を浴びる重岡㊨ photo/Sumio Yamada

 28日、滋賀ダイハツアリーナで挙行されたIBFミニマム級タイトルマッチはチャンピオン重岡銀次朗(ワタナベ)が1位挑戦者ペドロ・タドゥラン(比)に9回2分50秒TKO負け。3度目の防衛に失敗した。

 滋賀で初めて開催された世界タイトルマッチ。大役に張り切る重岡は小刻みにリズムを取ってスタートしたが、タドゥランも初回から左ボディストレートなどで前へ。サウスポー対決はのっけから両者軽量級らしいキビキビとしたパンチのラリーが繰り広げられた。

 そこで徐々に上回ったのは元王者のタドゥランだった。2回、相打ちのタイミングで放った左で重岡がバランスを崩す。この展開に手応えを得たか、タドゥランは3回以降さらに激しく出てくるようになる。ガードも硬く、なかなか重岡に決定的な一打を許さない。

 がっつりかみ合ったかに思えた攻防だが、ラウンドごとに重岡のダメージはたまるようだった。鼻血のほかとくに右目の腫れがひどくなり、5回にはかなり視界を塞いでいた。

 それでも4回は右フックでタドゥランをたじろがせ、その後も終始タドゥランの攻撃を耐えて反撃する闘志を見せたが、タドゥランのほうは衰えることなく、チャンピオンにとって厳しい展開が続いた。

 9回の重岡はボディーも嫌がり、クリンチしようとしてスリップするなどかなりダメージと疲れがうかがえた。タドゥランの攻勢に重岡が反撃もままならなくなり、主審がストップに入った。

 担架で退場した重岡はそのまま大事をとって近くの病院へと搬送された。意識はクリアーで重篤な様子はないという。初黒星の重岡は11勝9KO1敗1NC。タドゥランは17勝13KO4敗1分。

◇58キロ8回戦
亀田京之介(TMK)[判定3-0]中川麦茶(ミツキ)

 初戦ドローを受けて1年ぶりの対決となった両者は開始から前がかりになってパンチを打ち合う。ここではコンパクトなフォームの亀田が上回る感で、2回は右クロスで麦茶がバランスを崩す。

 その後も亀田の右、麦茶もフックやアッパーを返し、初戦とは打って変わってともに譲らない接戦が繰り広げられた。ダウンシーンはなかったものの、終盤は麦茶も顔を腫らした。亀田は13勝8KO3敗2分。中嶋一輝(大橋)とのOPBF決定戦に続く連敗となった麦茶は28勝18KO11敗3分。

◇フェザー級8回戦
中川抹茶(S根本)[判定3-0(78-73、79-72、80-71)]ピート・アポリナル(比)

 武居由樹にタイトルを奪われ、堤駿斗とも対戦した元OPBF・S・バンタム級王者のアポリナルにサウスポー抹茶がチャレンジ。左ストレート、右フックを使いながら距離をキープしての安定した戦いで、5回には左をタイミングよく当ててダウンを奪った。その後もアポリナルに逆転打を許さず、大差をつけた。

 3年ぶりに復帰してこれが3戦目(2勝1分)の抹茶だが、引退以前に比べて試合ぶりにたくましさが感じられる。抹茶本人は「パワーの使いどころが分かるようになった」と語っていた。抹茶は16勝6KO2敗2分。

◇S・フライ級8回戦
岩崎圭祐(オール)[判定2-1]森野大地(フュチュール)

◇S・フライ級8回戦
花田颯(KWORLD3)[判定3-0]近藤冬真(蟹江)

◇52.8キロ6回戦
森脇龍星(KWORLD3)[TKO3回2分22秒]リム・シーブラム(カンボジア)

◇58キロ6回戦
マジスカ小坂(KWORLD3)[判定3-0]福濱統我(ディアマンテ)

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