現地時間15日、英国リバプールのM&Sバンク・アリーナ（旧エコー・アリーナ）でゴングが鳴るＷＢＡフェザー級タイトルマッチの計量が14日行われ、王者ニック・ボール（英）が125ポンド９オンス（56.96キロ）、挑戦者同級６位ＴＪ・ドヘニー（アイルランド）はリミットの126ポンド（57.15キロ）をマークして合格した。２度目の防衛戦となる地元のボールに対し、２階級制覇を目指すドヘニーは計量１回目で４オンス（113グラム）超過。全裸になってもオーバーしたが１時間後の再計量でリミットに落とした。

　ボール（21勝12ＫＯ１分無敗＝28歳）は昨年６月、サウジアラビア・リヤドでレイモンド・フォード（米）に２－１判定勝ちし、ベルト獲得。10月、ロニー・リオス（米）に10回ＴＫＯ勝ちでＶ１を果たした。

　サウジアラビア総合娯楽庁長官トゥルキ・アル＝シェイク氏が推進する「リヤド・シーズン」と大型契約を結んだＳ・バンタム級４団体統一王者の井上尚弥（大橋）がフェザー級へ進出した場合、有力なターゲットの１人と見られており、明日は勝利はもちろんのこと、そのパフォーマンスが注目されている。

　ドヘニー（26勝20ＫＯ５敗＝38）は昨年９月、日本で井上に挑戦して７回ＴＫＯ負け。幸運にも連続して世界挑戦のチャンスが巡ってきた。ただし抜擢されたのは井上と戦った実績をボール陣営が対戦ムード高揚のために利用したとも推測される。減量に苦しんだ分、明日はかなり増量して登場すると思われる。

　フェイスオフで両者はエキサイト。セキュリティーに止められる場面があった。

　セミでは英国＆英連邦バンタム級王者アンドリュー・ケイン（英＝13勝12ＫＯ１敗）が元ＷＢＣフライ級王者チャーリー・エドワーズ（英＝20勝７ＫＯ1敗１無効試合）と防衛戦を行う。