3月8日、ラスベガスMGMグランドガーデン・アリーナでアルフレド“ペロ”アングロとのメキシカン対決を控えた前スーパー・ウェルター級統一王者サウル“カネロ”アルバレスが25日（日本時間26日）今回キャンプを張っている米カリフォルニア州サンディエゴでメディアとファンにトレーニングを公開した。

　カネロはメディアとの質疑応答の後、エディ・レイノソ・トレーナーとの入念なミット打ち、サンドバッグ、スピードボール打ち、腹筋、ストレッチと一連のメニューを消化。ミット打ちではシャープでスピーディーなコンビネーションを披露し、仕上がりの順調さをうかがわせた。昨年9月のメイウェザー戦からのカムバック戦となるカネロは「メイウェザー戦はフィジカル、メンタル面とも学ぶことが多かった。すばらしい経験となった」と強調。パンチャー、アングロとの対戦を「彼はパンチ交換が大好きだから、私も試合をエンジョイしたい」と打撃戦を歓迎する発言を残した。

　この日は、昨年9月のメイウェザー×カネロ戦を欠席して以降、姿を見せていなかったカネロのプロモーター、オスカー・デラホーヤ氏が久々に公の場に登場。施設でのリハビリの効果か、顔色もよく、ファンとメディアに囲まれ、終始ゴキゲン。「2人のメキシカンは戦術を駆使して戦うけど、どちらかダメージを受ければ、それで終わりだろう」と目の離せないファイトをアピールしていた。（三浦勝夫）