タンク・デイビス全勝記録ストップ ローチと引き分けでWBAライト級防衛
2025年3月2日 15時19分
2025年3月2日 1時39分
セミファイナルで行われた「第45回チャンピオンカーニバル」の日本バンタム級タイトルマッチ10回戦は、チャンピオン増田陸(帝拳)が1位・松本海聖(VADY)を6回2分16秒TKOで破り、2度目の防衛に成功した。
右ストレートから左ショートフックを狙う初挑戦の松本に対し、サウスポーの王者・増田は左ストレートを上下に突き刺し、さらには右リードも上下に送ってスタート。右ストレートを思いきりよく伸ばしてくる松本を、右サイドへのステップを巧みに使っていなし、左強打をヒットしていった。
松本も王者の左に臆することなく攻めていくが、右足の位置取りに長けた増田は右ジャブを有効に使い、松本の左足を機能させず。両足のスプリングを利かせた柔らかい動きも冴えた。
3回に鼻血を流し、5回にはバッティングで右目上をカットした松本だが、コンパクトな右で攻めを強める。だが6回開始早々、松本の右に左カウンターを合わせた増田が一気にスパート。松本もここで退かずに右ストレート、左ショートフックのカウンターを合わせて逆転を狙ったが、今度は増田のパンチにより左目上をカット。ドクターチェック後に増田がふたたび左をヒットしたところでレフェリーが試合を止めた。
「前半はいいボクシングをできたけど、後半は雑になってしまった。松本選手は気持ちが強かった」と語った増田。左右のストレートを上下に打ち分けた点、連打の中に左アッパーを入れた点、そして、目立たないが頭の位置を小さく動かす防御技術が差を生んだ。
敗れたものの、あらためて将来性を感じさせた松本だが顔面狙いに終始。ボディーストレートを打てなかった点が課題か。そこにも王者との差が表れた。WBA8位、IBF9位、WBO10位、WBC14位にもランクされる増田は7勝7KO1敗。初黒星の松本は9勝5KO1敗。
S・ウェルター級8回戦は、日本4位の玉山将弥(帝拳)が上村健太(かみむら・けんた、LUSH緑)に77-75、78-74、78-74の3-0判定勝利を収め、連敗を3でストップした。
サウスポーの上村が左にじりじりと動きながら、インサイドジャブ、左ストレートを狙うと、玉山は距離を詰めて接近戦を挑む。互いにショートアッパーの応酬となるが、左ボディーブローもまじえる玉山が徐々にリード。迎え打つ上村はどうしても受け身になりがちで、より重心を低くして攻める玉山との差も表れた。
左から右フックをヒットする場面もあった上村は最終8回に連打でチャンスを作るが、玉山はボディーワークで必死に回避。打ち疲れた上村を逆に連打して攻め、危機を脱した。玉山は15勝8KO5敗。ランカー初挑戦で善戦した上村は6勝3KO3敗2分。
74.0kg契約8回戦は荒本一成(帝拳)がOPBFミドル級8位のベク・ハソ(韓国)に三者とも77-74をつける3-0判定で2勝目となった。
ガードを固めてグイグイと前進する荒本は、左ジャブを2発当ててからの右ストレートを決めるなどしたが、単発傾向に陥った。荒本の腕の上を叩いてリズムを取り、上下に散らすベクとは対照的な手数の少なさだった。
7回、左フックの相打ちでダウンを奪った荒本だが、その後はベクが手数を増やし、最終8回には右アッパーの上下打ちで煽られて、見栄えの悪いスリップダウンを繰り返し、印象を悪くした。モンゴル出身で韓国を拠点に戦うベクは3勝2KO1敗。
フェザー級8回戦は、高優一郎(たか・ゆういちろう、横浜光)が日本フェザー級11位の廣瀬祐也(協栄)を77-75、78-74、78ー74の3-0判定で退けて4勝目。日本ランク入りを濃厚とした。
先にチャンスを作ったのはサウスポーの廣瀬。3回に高の右をかわしざまに左ストレートを決めてダメージを与えたが、ここをしのいだ高は右ストレートでボディーを刺してこれを意識させ、徐々に上への右をヒット。左ストレートを決めたい廣瀬はこれをかわされると若干バランスを乱し、次の攻撃につなげられなかった。ワンツーからさらに2発追加するなど、連打をつなぐ高とは対照的だった。
敗れた廣瀬は9勝4KO5敗2分。出だしに見せた左ロングアッパーをもっと使いたかった。
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