11日のＷＢＡ世界スーパーフライ級タイトル戦で井岡一翔と10ヵ月ぶりにダイレクトリマッチに臨む王者フェルナンド・マルティネス（アルゼンチン）が７日昼東京・目黒の志成ジムでメディアに練習を公開した。「タイトルをアルゼンチンに持ち帰る」と、井岡撃退に自信満々だ。

　この試合は昨年12月31日の大晦日に挙行されるはずだったが、マルティネスがインフルエンザにかかったため、試合前日になって中止されていた。

　今回は消毒を心掛け、ジムとの行き来以外には外出しないなど、前回の轍を踏まないための対策をとっていた。試合７日前に来日したのも、リスクを避けるためだそうだ。
　
　メディアのインタビューに答えた後、マルティネスは撮影向けにいくつかの練習メニューを１ラウンドずつこなしてジムワークを切り上げた。それでもサービス精神旺盛なチャンピオンは、日本で入れたタトゥーについても説明してくれた。首すじに「家族」とある漢字のタトゥーは、昨年井岡に勝ったその晩に、日本人の彫師を呼んで入れてもらったもの。何よりも家族が大切だからと語っていた。