June
19
Thursday

ボクシングニュース | ボクシングビート編集部制作

share

26°C Clouds
Tokyo

Boxing News(ボクシングニュース)

Home > Match Information > 阿部麗也が王座再獲得 大久祐哉終盤の追い上げ届かず

阿部麗也が王座再獲得 大久祐哉終盤の追い上げ届かず

2025年6月19日 20時00分

 日本フェザー級王座決定戦は同級2位の阿部麗也(KG大和)が同級1位大久祐哉(金子)に10回3-0判定勝ち(96-94が2者に97-93)で王座に返り咲いた。このタイトルは前王者松本圭佑(大橋)が3月に予定した防衛戦(対大久)で計量に失格し空位となっていたもの。

大久を下し王座に返り咲いた阿部㊧

 様子伺いの初回を終えて両者攻防がテンポアップ。サウスポーの阿部がフェイントを使いながら切り替えるギアに大久もついていく。しかし試合を主導するのは阿部。3回、相手を幻惑しておいてからの左ストレートを深く入れ始めた。大久の右目付近が腫れだした。

 4回の阿部は自在性をさらに増した動きで大久を引き離しにかかる。左ストレートを上下に散らし、返しの右フックのタイミングもはかり始めた。まずは快調に前半をリードした。

 ここまでの阿部は体のキレも運動量も申し分なし。大久は粘り強く攻めるが、我慢を強いられる戦いとなった。6回には空振りも目立ちだした。阿部がこのまま相手を置き去りにしそうな勢いだった。

 そうはならなかった。7回、大久の右オーバーハンドブローを被弾して一瞬動きを止めた阿部。大久はこのチャンスに左右を強振。阿部も左強打をゴツゴツと返して主導権を譲り渡さないが、以降試合は激しさを増し、阿部のほうもバッティングで左目上を膨らませた。終盤の大久は自信を強めて阿部に迫り、最終回にも右を決めて食い下がったが届かなかった。

 試合後の阿部は「ベルトを獲れたことだけが救い」と反省しきりだった。世界戦敗退後2勝1分の阿部は27勝10KO4敗2分。初黒星の大久は8勝5KO1敗2分。

Related article
関連記事