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第2の人生に警察官は? 川崎新田ジムで就職説明会

2018年10月22日 15時57分

 神奈川県川崎市の川崎新田ジムでさる17日、神奈川県警の採用担当者が、現役のボクサーたちに就職説明会を開いた。ボクサーのセカンドキャリアの選択肢に警察官を加えてもらおうというもので、今後の広がりに期待が集まる。

出席したボクサーは真剣に説明を聞いていた

 ボクサーが現役を引退したあと、どのように暮らしていくかは古くて新しい問題だ。アルバイトをしながらボクシングに打ち込むという生活は、社会人としてのスタートを遅らせていまいがちだからだ。

 そこで警察官という選択肢を考えてはどうか、ということで同ジムの新田渉世会長が神奈川県警に依頼し、8月に神奈川拳志会の会長たちを集めて説明会を開催。この日の現役選手たちへの説明会にいたった。

神奈川県警の採用試験は35歳まで受験可能

 新田渉世会長は「引退後に警察官になれるなら選手も現役時代に思い切りボクシングができるし、ボクシングのイメージもよくなる」とその趣旨を説明する。同県警は18年度から、警察官の採用年齢の上限を30歳から35歳に引き上げており、県警がより多くの人材を求めているという事情もこのプロジェクトを後押ししている。

 警察官になるためには、筆記試験、体力試験、人物試験(面接)とあり、ボクサーにとては筆記試験が大きな壁となりそうだが、同県警の採用担当者は「決して難しいものではなく、5月の試験に向けていまから勉強すれば十分に間に合う」と説明した。

ボクサーであることがアピールポイントになる

 もちろんボクサーが受験して必ず合格するという保証はない。ただし、ボクシングをしていたのであれば体力試験はまずクリアできるだろうし、ボクシングに真剣に取り組んできた事実は、面接でも大いにアピール材料になるという。

 説明会に出席したボクサーからは「逮捕歴があっても試験を受けられるのか」とドキッとするような質問も出たが、その答えは「受けられます」。同県警はボクサーからの志願者を歓迎している。採用の詳細は下記のページから。
http://www.police.pref.kanagawa.jp/index5.htm

 日本ボクシングコミッション(JBC)は07年に警視庁と協定を結び、引退したボクサーが警察官の道に進むことができるようサポートを続けている。JBCによると、ほかの都道府県警からも、犯罪に勇敢に立ち向かえるであろう元ボクサーの採用を求める声は多いという。ぜひ一度考えてみる価値はありそうだ。

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