バムとともに勝利を誓うサンアントニオの王者マリオ・バリオス 今週末パッキャオを迎撃

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 あのマニー・パッキャオ(比)が戻ってくる。7月19日(日本時間20日)、マリオ・バリオス(米)の持つWBC世界ウェルター級王座に挑戦。この一戦はパッキャオにとって現役王者バリオスはもちろん、年齢、ブランク……さまざまなチャレンジの要素があるが、果たして結末は――。週末に控えたビッグマッチを特集しよう。今回は迎え撃つチャンピオン、バリオスの半生にフォーカス。《試合は7月20日午前9時~WOWOWライブ、WOWOWオンデマンドで生中継される》

パッキャオを迎え撃つバリオス

 米国テキサス州サンアントニオ。アラモの砦で有名な町で育った2階級制覇王者マリオ・バリオス(30歳)が現役レジェンド、マニー・パッキャオの挑戦を受ける。今、サンアントニオには同じく2階級制覇王者でWBCスーパーフライ級タイトルを持つジェシー“バム”ロドリゲスがいるが、「バムは弟みたいなものだよ」(バリオス)と言うように、2人はキッズ時代に「アラモ・シティ・ジム」で汗を流した仲だ。

 グローブを握ったのは6歳の時。2歳年長の姉セレナとともに切磋琢磨した。スーパーライト級選手だったセレナは地元では知られた存在で、アマチュアで75勝3敗、プロでも2年間で6勝1敗のレコードを残した。パッキャオ戦ではサブ・セコンドとしてコーナーに陣取るという。

 アマチュアでは際立った成績を残すことができなかったバリオスだが、高校卒業後の2013年11月にプロデビュー。当時はスーパーバンタム級だった。16戦目で、かつて粟生隆寛のWBCスーパーフェザー級王座に挑んだデニス・ボスキエロ(イタリア)に判定勝ち。試合はIBF・S・フェザー級挑戦者決定戦として行われたが、体重維持が困難なバリオスは同級での世界挑戦を諦め、一気にスーパーライト級へ進出した。19年9月、バティル・アフメドフ(ウズベキスタン)に3-0判定勝ちでWBAスーパーライト級レギュラー王者となる。

 スタイルは左フック、右強打で攻め立て、メキシコ系らしく打撃戦を得意にする。反面、ディフェンスの強化が急務だったことから、その面の指導に定評があるバージル・ハンター・トレーナーを招へい。1度防衛後、3階級制覇を狙う“タンク”ジェルボンテ・デイビス(米)の挑戦を受けた。しかしデイビスの強打に11回TKO負けで王座を失った。

 その次戦で、パッキャオ戦からの復帰戦になる元ウェルター級王者キース・サーマン(米)と対戦し3-0判定負けで連敗。しかし再起してWBC米大陸ウェルター級王座に就き、23年9月、エロール・スペンスJr戦からの再起戦となるヨルデニス・ウガス(キューバ)に判定勝ちでWBCウェルター級暫定王座を獲得した。その後、同級4団体統一王者テレンス・クロフォードの返上により正規王者に昇格した。

 2度目の防衛戦でアベル・ラモス(米)とダウン応酬の末ドローでベルトを死守したバリオス。実は出身地はサンアントニオではなくウィスコンシン州ラシーン。生まれて間もない時、泥酔した実父が1歳の姉エスペランサを殴打して死亡させる事件が起こった。実父は殺人罪で約25年の刑期を終えて5年前に出所した。そんな悲劇を経験しても「父を恨む気持ちはない。それより気丈に我々を守り抜いた母(イサベル・ソトさん)が最高に強い人で尊敬している。私のヒーローだ」と明かす。

 同日、バムがWBOスーパーフライ級王者フメレレ・カフ(南アフリカ)と2団体統一戦に臨む。サンアントニオの世界王者2人はお互いに健闘を誓い合っている。

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