2日、東京・後楽園ホールで開催された『DYNAMIC GLOVE on U-NEXT35』。メインイベントで行われたOPBF東洋太平洋S・フェザー級タイトルマッチ12回戦は、チャンピオンの波田大和(帝拳)と挑戦者5位・神足茂利(M.T)が115-113(神足)。115-113(波田)、114ー114の1-1の引き分け。波田が2度目の防衛に成功した。

スタンスを広く取り、左腕を前に伸ばす神足に、波田は距離の遠さをより感じさせられただろう。左強打を振りながら、強引に距離を詰めていき、連打を振るう。しかし、自分の土俵となるはずの空間で思うようにパンチを当てられない。神足が巧みなボディーワークでかわしつつ、左右アッパーを突き上げてきたからだ。
神足は離れた距離では左ジャブから右ストレートを基本に攻める。だが、波田にとって邪魔だったのは、その合間に差し込まれる左アッパーだった。
離れても神足、近づいても神足。中盤までの波田は精神的に追い込まれ、強打を当てたい思いが強まって空回りする。そんな展開だった。
だが、波田がようやく流れを少し変え始めたのは5回だった。それまで顔面狙いに終始していた攻めをボディー攻めに切り替えた。特に左ボディーが効果的だった。それでも神足はボディーワークと左右アッパーで流れを渡さない。8回開始早々 バッティングで波田が眉間をカットし、いよいよ神足へとペースが傾くかと思われたが、ここで踏ん張ったのが波田だった。神足に先に打たせてかわし、左強打をヒットさせる。それまで冷静さを欠いていたが、バッティングによって目が覚めたかのようだった。
10回、今度は神足がバッティングで眉間をカットし大量流血。2度のドクターチェックを受けると、波田はここぞとばかりに逆転を狙う。試合も終盤になって、神足には疲労も見え始めていたが、ステップでリズムを取り直すなど、落ち着いた様子も見えた。
波田が強打で迫り、神足がクリンチも使いながら要所を締める。そんな展開で試合が終了。4回、8回終了後の公開採点は39-37、39-37、38ー38と、77ー75、77ー75、78ー74といずれも挑戦者・神足がリードしていたが、ラスト4ラウンドで波田が辛くも追いついたという結果だった。

薄氷の防衛に成功した波田は「めっちゃ悔しいです。自分のパンチが当たると思ったけど当たってなかった。神足選手は巧くて、自分はただ前に行ってるだけで、練習してることを出せなかった。もう1回(神足と)やらないとダメでしょう。ゼロから見直します」と悔しさと反省の弁を繰り返し、再戦を望んだ。波田(28歳)は17勝16KO2敗1分。
判定を聞いた瞬間、ヒザから崩れ落ちた神足(28歳)は8勝5KO2敗2分。自力でリングを下りたものの、医務室で意識がもうろうとなり、病院へ緊急搬送された。


