現地時間20日、オーストラリア・シドニーのICCエキシビション・センターにて、WBOインターコンチネンタル・スーパーウェルター級王座決定戦が行われ、ニキータ・チュー(豪州/153.2ポンド)がルルジム・イスマイリ(マケドニア/153ポンド)を初回終了棄権TKOに退け、ベルトを巻いた。

サウスポーのチューがじりじりと前に出ると、イスマイリは左手を前に出しながら様子を探ろうとする。が、1分過ぎにチューが狙いすましたワンツーをヒット。イスマイリがドスンと尻もちをついた。
イスマイリは再開に応じたものの再び左ストレートをモロに食い、腰を落とすと背を見せて戦意を喪失したかのような素振りだが、レフェリーは流す。チューは上下に打ち分け、イスマイリにがっつりとダメージを与えて初回を終えると、インターバル中にイスマイリ陣営が棄権を申し出て呆気ないTKOとなった。
ティムの4歳下の弟、27歳のチューは11戦全勝9KOとしIBFで11位、WBOでは15位につけている。豪州デビュー戦だった28歳のイスマイリは12勝7KO1敗。
■ゼラファも初回決着
WBOインターコンチネンタル・ミドル級タイトルマッチはチャンピオンでWBA8位のマイケル・ゼラファ(豪州/159.2ポンド)がマイキー・ダールマン(米国/159.4ポンド)を初回TKOに下し、王座を防衛した。
ゴングと同時に左を出しながら主導権をつかもうとするゼラファ。ダールマンも左を返そうとしたところへゼラファの肩越しの右がいきなりヒット、ダールマンは開始30秒も経たずに腰を落とした。チャンスと見たゼラファが攻勢を強めるとダールマンが足をばたつかせ、その足に自身の足を引っ掛けたゼラファが尻もちをつくとレフェリーはダウンをコール。ゼラファは滑っただけだと抗議するもカウント8を聞く。
しかし再開後もダメージを残すダールマンは反応が鈍く、ゼラファの攻勢の前にブロックするのがやっと。赤コーナー前で打ちまくられたところでレフェリーがミスマッチに幕を閉じている。
WBOで11位、IBFでも15位につける33歳のゼラファは34勝22KO5敗。ここ5戦で2勝3敗としているティム・チュー(豪州)とはかねてから対戦が噂されており、復帰戦の相手として再浮上しそう。敗れたダールマン(33歳)は18勝16KO2敗。
ミドル級8回戦。OPBF東洋太平洋ランキングではウェルター級8位に名を置く、ブロック・ジャービス(豪州/156.4ポンド)はサム・ベック(ニュージーランド/156.4ポンド)に4回TKO勝利。
筋骨隆々のジャービスにとっては、今年3月にキース・サーマン(米国)の豪州デビュー戦で3回TKO負けと一敗地にまみれたあとの大事な復帰戦。上背で劣るものの丁寧にジャブを突きながら慎重な立ち上がりを見せる。2ラウンドに入り全勝の勢いをそのままベックが距離を詰めながら左右フックを振りまわすと、つられるようにジャービスも得意の左右フックで応戦、試合がヒートアップした。
迎えた4ラウンド終盤、ベックが右アッパーを振りにいったところへジャービスの右フックがカウンターとなる。バランスを崩したベックはクリンチに逃げようとするものの、ジャービスが連打をまとめ左フックを好打すると、ベックがダウン。フラつきながらも立ち上がったベックだったがレフェリーはダメージを考慮し両手を交差している。27歳のジャービスは23勝21KO2敗、30歳のベックは7勝4KO1敗。
空位の豪州スーパーライト級王座決定戦は、アーメド・レダ(豪州/132ポンド)がブルーノ・タリモ(タンザニア/132ポンド)に10回判定勝利。スコアは99-91、98-92、97-93の3-0。
22歳のレダは7戦全勝5KO。一方、22年12月には現WBOバンタム級王者の武居由樹(大橋)と対戦し11回TKO負けを喫したものの奮闘した経歴を持つ30歳のタリモは29勝8KO5敗2分。WBOアジアパシフィックのランキングではまだスーパーバンタム級9位に名前がある。


