現地時間6日、メキシコのシナロア州ロスモチスのセントロ・デ・ウソス・ムルチプレスにてIBF世界スーパーフェザー級タイトルマッチが行われ、王者のエドゥアルド・ヌニェス(メキシコ/130ポンド)が同級15位のクリストファー・ディアス(プエルトリコ/129.6ポンド)に12回判定勝利を収め、王座の防衛に成功した。スコアは117-109が2者に116-110。Photos/Melina Pizano(MATCHROOM)
今年5月に横浜BUNTAIの決定戦で力石政法(大橋)を下し王座に就いたロスモチス出身の王者にとって文字通り凱旋防衛戦。直前のオッズは30-1、ディアスは12倍と大きく王者有利と出ていた。慎重な動きでスタートしたヌニェスだが、3ラウンド、ディアスの右ストレートを食いバランスを崩す。大歓声がプレッシャーとなっているようにも映る王者は徐々に手数が増え始めるものの、オープンブローや空振りも多く、ディアスに健闘を許して試合は中盤へ。
5ラウンドにディアスの左フックを浅く浴びたヌニェスは6ラウンド早々、テンポアップしてガンガン前進。連打で流れを変えようとする。7ラウンド、ヌニェスは巻き込むような右フックを出し、ディアスが足を滑らして一瞬両手をつくとレフェリーはダウンと裁定した(ディアスはスリップと抗議)。再開後、ヌニェスの連打でディアスはバランスを崩し、転ぶようになってキャンバスにダイブ。ここもレフェリーはダウンをとり、呆れ顔のディアスにカウントが数え上げられた。
深いダメージのないディアスはインターバル中にシューズにテーピングテープを巻いてスリップ対策をとる。ヌニェスの放つ上下への連打を耐えたディアスがラウンドを重ねる。そして挑戦者はボディー打ちを返して対抗した。8ラウンドは前半は王者、後半は挑戦者の互角の展開となった。10ラウンド、ヌニェスはポイントこそ手数で挙げたが、ディアスの右ストレートで顔がのけぞる場面も。11ラウンドはブロックしながらディアスが前進し、打ち合いとなって会場は大歓声となった。
最終回も激しい打ち合いとなり、手数は王者優勢ながら、ディアスの右ストレートを浴びたヌニェスの顔が跳ね上がる場面もあってゴングとなった、大きな歓声が両者に浴びせられた。
初防衛を果たした28歳のヌニェスは29勝27KO1敗。ポイント差以上に苦しい試合となった印象。一方、30歳のディアスは30勝19KO6敗。18年7月の伊藤雅雪戦(WBOスーパーフェザー級王座決定戦)、21年4月のエマヌエル・ナバレッテ戦(WBOフェザー級戦)に続いての世界戦だったが、三度目の正直とはならず。
■元王者ゲバラはドロー
セミファイナルは日本でもお馴染みの元WBC世界ライトフライ級王者でWBCスーパーフライ級8位につけるペドロ・ゲバラ(メキシコ/116.5ポンド)がバンタム級10回戦に出場。アレクシス・モリナ(メキシコ/118.2ポンド)と10回引き分けに終わった。スコアは97-93(モリナ)、96-94(ゲバラ)、95-95。
キャリアで劣るものの体のサイズで勝るモリナが開始から積極的に手を出して前進。ゲバラも2ラウンドに入ると巧みに上下へ打ち分けて迎撃し、見応えのあるペース争いとなった。4ラウンド早々に偶然のバッティングでゲバラは右眉頭から出血した。鮮血を拭き、集中力を欠くような場面もあるゲバラに格下ながらモリナも対抗し、競った展開で終盤までもつれた。
8ラウンド終盤、モリナが赤コーナーに押し込み左、右とフックをヒットすると、ゲバラは足を滑らせてバランスを崩す。最終回勝負とも思える中、両者は懸命に手を出し合い、ラストは右を当てたゲバラがポイントを挙げたか。終了ゴングと同時に会場から歓声が上がっている。
36歳のゲバラは43勝22KO5敗2分。昨年11月にジェシー・ロドリゲス(米国/帝拳)に3回TKO負けを喫して以来復帰2連勝とはいかなかった。26歳のモリナは13勝5KO1敗2分。唯一の黒星は14日にWBO世界バンタム級王座に挑むクリスチャン・メディナ(メキシコ)に昨年11月に喫したものだ。
フライ級10回戦はWBO同級4位につけるジョアリ・モスケダ(メキシコ/帝拳/111.8ポンド)はヘルマン・バレンスエラ(メキシコ/112.8ポンド)に6回1分42秒TKO勝利。WBAフライ級14位でもある26歳のモスケダは14戦全勝11KO。同じ26歳のバレンスエラは17勝12KO8敗。
