4日のダイナミックグローブでは、前WBO世界L・フライ級王者(現WBO・WBC・WBA3位)岩田翔吉(帝拳)が110ポンド契約10回戦でWBOミニマム級12位エドウィン・カノ(メキシコ)を7回3分ちょうどでKO。3月の世界王座陥落からの復帰戦を飾った。

サウスポーのカノが距離を取って岩田を誘い、左ボディーアッパーを狙うが、岩田は速い踏み込みから右ストレートと左フックでボディーを叩く。
攻めて引いてのカノの戦いに、岩田が左右フックを空振りする場面もあったが、岩田のプレスが少しずつカノに圧力を与えていく。
5回、岩田は右ショートストレートと右アッパーをヒットし、6回には左ボディーフックのカウンターでチャンスを作る。しかし、カノも必死に反撃し、右ボディーフックと左ボディーアッパーで反撃した。
足を使って距離を取るカノに、試合を通じて苛立つそぶりを再三見せた岩田だが、7回、右ボディーアッパーを突き刺すとカノがダウン。苦悶の表情を浮かべて転がり回るカノに、テンカウントが数えられた。
「少しずつ、なぎ倒すだけじゃないボクシングを学んできた」と3月からの姿勢を振り返った岩田(29歳)は15勝12KO2敗。カノ(27歳)は13勝4KO4敗1分。

■ライト級注目無敗対決は高橋に凱歌
8位の髙橋麗斗(パンチアウト)と9位の川口高良(協栄)による無敗同士の日本ライト級ランカー対決(62.0kg契約8回戦)は、髙橋が4回2分20秒TKOで勝利。攻防バランスのよいボクシングを披露した。
ガードを高く掲げる川口に対し、サウスポーの髙橋は左ストレート、右フックで空いているボディー攻め。中間距離で上下左右と波状攻撃をテンポよく仕掛ける髙橋を、川口はなんとか捕えようと距離を詰めて右を叩きつけにかかる。だが、髙橋は強いパンチをコンパクトに連打しながらも、川口のリターンをしっかりとボディーワークでかわすディフェンスの上手さが光った。
4回、局面を打開しようとサウスポーにスイッチして前に出た川口に、髙橋は右アッパーをクリーンヒット。これで後退した川口に左右の強打をまとめると川口がダウン。レフェリーはカウントを数えずに試合を止めた。
髙橋(24歳)は5勝5KO。川口(27歳)は10勝6KO1敗1分。

■大木、移籍初戦でユース王座再獲得
日本ユースL・フライ級王座決定8回戦は、日本9位の大木彪楽(横浜光)が同11位の寺下列(エスペランサ)に7回2分52秒TKO勝ち。かつて保持し返上していた王座に返り咲いた。
左構え同士の一戦。寺下は下がって待ち構え、右ジャブをヒットし、時折いきなり飛び込んで左を放つ。一方の大木はどんどん間合いを詰めていき、右ジャブ2発からの左を狙う。
3回、ロープを背負う寺下に、大木は手を出させて左をカウンタ―し、寺下の右頬を腫れあがらせた。
その後、大木は左強打を軸にプレスを強めていくが、寺下も小さなボディーワークでかわしながらジャブと左をリターン。だが、歴然とある体格差も手伝って、大木のパワーが圧倒。7回、左強打からの連打で寺下を倒すと、レフェリーが試合を止めた。
移籍初戦を飾った大木(22歳)は4勝2KO1分。寺下(21歳)は8勝1KO2敗。

■宮田がランカー榊野を終盤ストップ
134ポンド契約8回戦は、宮田彪我(帝拳)が日本ライト級15位・榊野凱斗(角海老宝石)に7回2分17秒TKO勝ちした。
初回、榊野がワンツーをクリーンヒットし、右ストレートをボディーにも差して先制すると、宮田は小刻みに跳ねてリズムを取り、左ジャブからの立て直しを図る。
距離を徐々に詰め、離れ際に左フックで上下を狙う宮田に対し、榊野も宮田の接近際に左ボディー、右アッパーを合わせにかかる。が、距離を詰めてくる宮田を、榊野は明らかに嫌がっている様子だった。
そして7回、さらにプレスを強めた宮田が右を連続して狙い打つ。疲労も重なった榊野が無抵抗になると、コーナーから棄権の申し出があった。
日本ランク復帰をアピールした宮田(25歳)は5勝3KO1敗。榊野(26歳)は3勝2KO2敗1分。


