ノックアウトが2階級制覇 タイのWBC・L・フライ級戦 中垣龍汰朗もWBC地域王座奪取

試合情報(日本語)

 現地時間4日、第63回WBC総会開催中のバンコク・マリオット・マーキス・クイーンズ・ホテルでWBC世界L・フライ級王座決定戦が行われた。前WBA世界ミニマム級王者のノックアウト・CPフレッシュマート(タイ/107.6ポンド)がWBC・L・フライ級3位のジュニオール・サラテ(アルゼンチン/105.1ポンド)に12回判定で勝利。2階級制覇を果たした。5人ジャッジで行われた一戦は117-113に116-112が4者とすべてノックアウトを支持していた。

 当初は正規王者のカルロス・カニサレス(ベネズエラ)がノックアウトと対戦することがアナウンスされていたものの、昨今のベネズエラとアメリカの関係悪化に伴う航空経路の確保不可を理由にカニサレス陣営が渡泰を拒否。急遽サラテに白羽の矢が立ったものだが、カニサレスの王座がどうなるのか様子を見る必要がありそうだ。

 また今回は近年、WBCが「物議を醸す判定試合を減らすため」とし提唱する5人制ジャッジで実施。これはリヤド・シーズンで開催中のWBCグランプリ等でも試験的に実施されている。

 試合は、パワーで勝るノックアウトが2回にサラテをコーナーに詰めてヒットを奪うと、3回はサラテもスイッチして激しいペース争いとなる。サラテの腹にパンチを集めるノックアウトに対し、サラテは頻繁にスイッチしながらパンチを返して中盤へ。

 7ラウンドあたりからノックアウトのプレスが弱まりはじめ、サラテは長い距離をキープして手数で反撃態勢。7ラウンド終盤、ノックアウトが右まぶたから微量の出血を見せるが、そのまま終盤に入り、11ラウンドはノックアウト、最終回はサラテと映るシーソーゲームは幕を閉じた。

 昨年11月、オスカル・コヤソ(プエルトリコ)に敗れてから3戦全勝(2KO)でWBC世界王者となった35歳のノックアウトは29勝11KO1敗。一方WBOではミニマム級4位につける36歳サラテは26勝9KO6敗。

プロで初めてベルトを巻いた中垣(大橋ジム提供)

■中垣龍汰朗がWBCインター・シルバー王者に

 WBCがアジア圏で抱える地域団体の2王座の統一戦としてWBC Far East(WBC極東)スーパーウェルター級チャンピオン、リー・トンフェイ(中国/153.2ポンド)とWBCアジア同級チャンピオン、ビクター・ナグビ(リベリア/153.2ポンド)が対戦し、10回判定でリーが二冠王者となった。スコアは96-93×2、95-94でリー、96-93、95-94でナグビ。

 2ラウンドに入りサウスポーのナグビがプレッシャーを強め前に出ていくとリーも応戦しパンチの交換が増えていく。リーはリングを広く使いながらナグビの攻勢をかわしつつ隙をうかがう。中盤もナグビは追い掛けるものの空振りが多く、リーはフットワークを駆使しながら単発のパンチを返す展開。

 終盤に入ると揉み合いも多くなり、8ラウンドにはリーにホールディングの減点1が科された。最終回は両者疲れの色が見える中で前に出続けたナグビが手数と攻勢で優勢。WBC33位にランクされる35歳のリーは16勝9KO2敗。一方、OPBFでは8位、WBOアジアパシフィックでは14位にランクされる32歳のナグビは12勝6KO2敗。現在はオーストラリアをホームとしている。

 WBCインターナショナル・スーパーフライ級シルバー王座決定戦は日本同級13位の中垣龍汰朗(大橋/114.9ポンド)がキティデッチ・ヒランスク(タイ/113.5ポンド)に10回判定勝利(96-94×3、97-93×2)。

 右手をチョンチョンと出しながら左の距離を測る中垣に対し、キティデッチもスイッチを混ぜながらコンパクトなパンチで対抗。3ラウンド終盤に中垣が左フックを好打したが、時折頭から前に出てくるキティデッチとの距離が掴めず6ラウンド序盤にはワンツーを被弾した。

 終盤、ややガス欠気味のキティデッチに対し、中垣が手数でポイントを重ねていくものの決定打を奪うまで攻め込めずフルラウンドを戦い終えている。中垣は7勝4KO2敗2分。来日戦績5戦全敗の23歳はキティデッチは18勝11KO9敗1分。

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