先週土曜日8日（日本時間9日）行われたカネロ・アルバレスvsアルフレド・アングロ戦のPPV購買件数が全米で35万件に達したことが主催のゴールデンボーイ・プロモーションズ（GBP）から発表された。今年PPVイベントに3度出場すると公言したカネロの第1弾として注目された一戦。一般に損益分岐点が30万件といわれるPPV放送で、今回初めて単独主役となったカネロは辛うじて合格点と評価される数字を残した。

　それでも関係者は溜飲を下げている。PPV放送を取り仕切ったショータイム・スポーツのステファン・エスピノサ副社長兼ゼネラルマネジャーは「我々は土曜日のイベントの数字に興奮している。カネロ・アルバレスはPPVカードで通用することを証明した。カネロとGBP、MGMとショータイムにとり、巨大な成功をもたらした」とコメント。

　またGBPのリチャード・シェーファーCEOも「ファンは今でも試合のことを忘れずに話題にしている。カネロはメキシコではすでにスーパースターだったが、アメリカでも同様な存在になった。我々はカネロを起用して世界中にエキサイティングなイベントを提供していきたい」とますます売り込みをかける構えだ。Photo/SUMIO YAMADA