6月7日ニューヨークでミゲール・コット（プエルトリコ）戦が決定したWBC世界ミドル級王者セルヒオ“マラビージャ”マルティネス（アルゼンチン）が始動を前にアルゼンチンの一般紙「ラ・ナシオン」のインタビューに応じ、胸中を明かした。

　この中でマルティネス（39）は2度手術を要した右ヒザのけがは「一時、普通の人のような歩行が不可能かとも思った」と重傷だったことを告白。負傷したのは前回のマーティン・マーレイ戦の4日前で、それが苦戦の要因だったと述べている。現在は「100%完治してモチベーションが上がった」そうだ。

　また以前はカリフォルニア州オクスナードで調整していたが、今回は4月26日までマドリード（スペイン）で動き、以後マイアミでスパーリング中心のキャンプを行うという。コット戦は敵地に乗り込むことになるが「12年も相手のホームでやっているから、どうすればコットに勝てるか私は熟知している」とも。

　マルティネス本人の予想は「私が9ラウンドまでにノックアウト勝ちする」というもの。最終目標は「メイウェザーとの試合」と語るものの、これで花道を飾ることも頭にあるようで「コットに勝ったら、引退する可能性が大きい」と結んでいる。