26日後楽園ホールでWBA世界S･フライ級王座決定戦を河野公平（ワタナベ）と争う同級1位デンカオセーン・カオウィチット（タイ）が21日、ワタナベジムで練習を公開。上は18歳から下は8ヵ月まで6人の愛する子どもたちのために「絶対にベルトを持ちかえる」と力強く宣言した。

　08年に坂田健史からWBAフライ級タイトルを獲得し、3度目の防衛戦で亀田大毅（亀田）にタイトルを奪われたデンカオセーンが久々に世界戦の舞台に帰ってきた。この日公開した練習はわずかだったが、終始リラックスした表情で軽快な動きを披露。河野陣営からは「調子はよさそうだな…」という声がもれた。

　キャリア67戦目を迎える37歳は河野について「ファイターでよく前に出て、よく手を出す選手。強さ？　坂田や名城と同じくらいだと思う。勝つ自信は100%あるよ」とサラリ。過去5勝1敗1分と勝ち越している日本人選手との対戦に自信を見せた。

　タイには18歳を筆頭に息子3人、娘3人が待っている。妻サイヤポーンさんが22歳と聞いて報道陣をびっくりさせたが、これは結婚と離婚を繰り返して4人目の妻ということで納得。公私ともににぎやかな大ベテランは「私の目標はもう一度世界チャンピオンになること。家族のため、タイのために勝つ！」と元気いっぱいだ。