カール・フロッチ（英）のベルト返上によるIBF世界S･ミドル級王座決定戦が明日23日（日本時間24日）米ボストンで挙行される。22日行われた計量で、IBF1位ジェームズ・デゲール（英）が167.2ポンド（75.84４キロ）、同2位アンドレ・ディレル（米）が167.8ポンド（76.11キロ）を計測。リミットの168ポンドをクリアした。

　デゲール（20勝14KO1敗）は北京五輪ミドル級金メダリストからプロ入り。唯一の黒星は自国のライバル、ジョージ・グローブスに2-0判定負けしたもの。デビュー当時からプロでも世界王者候補と期待されており、敵地で念願達成を目指す。最近3試合はランカークラスにいずれもストップ勝利を収め、好調だ。

　ディレル（24勝16KO1敗）はこれが2度目の世界戦。09年に“スーパー・シックス”の一環で、当時のWBC王者フロッチに挑戦。2-1判定負けを喫した。その後リングから遠ざかる時期があったが、昨年は3戦3勝。1歳年少の弟アンソニーが一足先にWBC同級王者に就き（現在は無冠）ファミリー2本目のベルト獲得を誓う。アテネ五輪ミドル級銅メダリストでもある。

　計量後のフェイスオフでは両者やりあい、ホットな試合を予感させた。試合はPBC（プレミア・ボクシング・チャンピオンズ）の一環としてNBCテレビが全米へ放送する。