真正ジム、明石ジム主催の「RIAL SPLITS vol45、RAISING FIST vol3」は12日、兵庫県明石市産業交流センターで開かれ、メイン52.6キロ8回戦は森崎正人（32＝アポロ）がベテランの戎岡淳一（34＝明石）を2回に右ストレート一発で倒してTKO勝ちを飾った。セミのS･バンタム級8回戦は小坂遼（22＝真正）が1回、左ボディ一発でタイ人選手をカウントアウトした。

◇52.6キロ8回戦
森崎正人（アポロ）[TKO2回1分40秒]戎岡淳一（明石）
　立ち上がりから森崎は積極的にジャブを突いて、ワンツーを放ち、攻撃リズムをつかんだ。昨年の大みそかに日本S･フライ級王者、石田匠（井岡）に挑んだが、5回TKO負け。このときは後手に回って持ち味をまったく出せなかったが、この日は距離感もよく、2回にワンツーをヒット、戎岡を苦笑させたあと、踏み込んで右ストレートを顔面に見舞い、戎岡は後頭部をキャンバスに打ちつける強烈なダウン。立ち上がろうとしたものの、主審はダメージが深いとみて試合を止めた。

「戎岡さんは僕がデビューする前からスターで、ファンでした。試合が決まり、すごくうれしかった。失うものがないという気持ちでリングに上がりました。もう一度ランキング入りしてタイトルを目指したい」と森崎は涙ながらにリング上で語った。森崎は10勝6KO4敗1分、戎岡は23勝10KO19敗6分。

◇S･バンタム級8回戦
小坂遼（真正）[KO1回1分51秒]ノーンディア・ソーバンカル（タイ）
◇51.3キロ8回戦
杦本健太（明石）[3-0（79-73×2、78-75）]長田瞬志（堺東ミツキ）
◇53キロ8回戦
与那覇勇気（真正）[TKO6回54秒]ウィサンレック・スリサケットパッタナ（タイ）
◇フェザー級8回戦
河村真吾（堺東ミツキ）[TKO3回35秒]福岡孝太（明石）＝福岡左耳負傷でドクターストップ