S･バンタム級で世界王者復帰を目指すノニト・ドネア（フィリピン）のプロモーター、トップランク社のボブ・アラム氏が交渉のため、来週イギリスへ旅立つことになった。アラム氏はWBA世界S･バンタム級“レギュラー”王者スコット・クイッグ（英）のエディ・ハーン・プロモーターと折衝する。WBAは“スーパー”チャンピオンにギジェルモ・リゴンドウ（キューバ）が君臨する。

　ドネア（35勝23KO3敗）は7月18日マカオでアントニー・セトゥル（フランス）に2回TKO勝ち。ニコラス・ウォータース（ジャマイカ）に負けてフェザー級王座を失って以来2連勝で、挑戦スタンバイの状態。同じ日クイッグ（31勝23KO2分無敗）は英マンチェスターでキコ・マルティネス（スペイン）にこれも2回TKO勝ちで王座防衛。両者の対戦機運が高まっていた。

　ハーン・プロモーターは「クイッグvsドネアはワンダフル・ファイト。我々は開催に強い関心を持っている」と地元メディアに発言。ドネアも「クイッグとの試合を強く希望しています。どうか試合が実現することを願っています。彼はベストなチャンピオンですから、ぜひ対戦したい」とコメント。交渉は11月21日、イギリス開催を軸に進みそうだ。