WBC世界バンタム級チャンピオンの山中慎介（帝拳）が10日から試合前恒例の沖縄キャンプに入ることになった。6日ジムワークを行った山中は「近々（防衛戦の発表が）あるでしょう」と語り、いよいよV12戦に向けて本腰が入りそうだ。

　年末30日、31日と世界タイトルマッチのテレビ解説を務め、忙しく過ごした山中は「チャンピオンで年末に試合をしていないのはオレくらい」と冗談交じりに語りながらも「一番注目していた内山さんの試合は残念だったけど、全体的に刺激になった」と暮れの世界戦ラッシュを振り返った。

　山中にとって2017年は具志堅用高会長の持つ世界戦防衛の日本記録V13に並ぶ年になるはずだ。山中は「どうしても記録の話はついてくるけど、そこを目標に置いていないので難しい。月並みですけど、一戦、一戦積み重ねていくだけです」と決意を語った。

　V11を達成した昨年9月のアンセルモ・モレノ（パナマ）戦は、米サイト「ボクシングシーン」が年間最高試合に選出された。山中は「評価はされたけど反省もある。少しでもよくしていかなくちゃいけないとあらためて思っている」とさらなるレベルアップを誓っていた。