米国のプレミア・チャンネルHBOのスコアリングを担当したハロルド・レダーマン氏が11日、死去した。79歳だった。長年、ガンの闘病生活を送っていた。プロモーターのルウ・ディベラ氏が伝えた。

　レダーマン氏は1967年ニューヨーク州アスレチック・コミッションのジャッジのライセンスを取得。99年までジャッジを務めた。一方で薬剤師を続けながら86年からＨＢＯの放送チームに合流。当時の上級プロジューサー、ロス・グリーンバーグ氏の勧めで、ラウンドのごとの採点を担当した。

　HBOがボクシング中継を打ち切った昨年12月まで、放送された全試合、全ラウンドでレダーマン氏のスコアが公開された。

　同氏のスコアは非公式ながら、視聴者や業界、メディアに大きな影響力があり、公式スコアカードと開きがあったケースは論議の的となることもしばしばあった。また試合中、何度かスコアに関するコメントを説明。甲高い声は中継の代名詞だった。

　以前から娘のジュリー・レダーマン氏がジャッジを務め、世界タイトル戦をはじめ、重要な試合を担当している。