27日（日本時間28日）米テキサス州アーリントンのカレッジ・パーク・センターでゴングが鳴るS･ライト級統一戦で、WBC王者ホセ・ラミレス（米）と対戦するWBO王者モーリス・フッカー（米）がキャンプ地カリフォルニア州サンディエゴで最終調整を行っている。

　フッカー（29）はプロ11戦目からコンビを組むビンセント・パーラ・トレーナーとのミット打ち、サンドバッグ、スピードボールで汗を流し最後はダンベルなどで締めくくった。明日17日、試合前最後のスパーリングを行い、土曜日20日試合地テキサスへ移動する。

　練習を終えたフッカーは「これは人生をかけたビッグファイト。地元ダラスのファンにタイトルを統一する姿を見せたい。ラミレスを前進してプレスをかけてくるから私はできるだけリングの中央で戦いたい。フットワークとグッド・テクニックで12ラウンドを乗り切りたい。当日ベターな男が勝利をつかむだろう」とコメント。アウトボクシングを実行する作戦と見える。

　また、WBCが実施する事前計量でも試合30日前、14日前ともそれぞれリミット半ポンドアンダーを計測。コンディションはよさそうだ。

　一方ラミレス（26）はロサンゼルス東部リバーサイドのロバート・ガルシア氏のジムで調整中。予想はほぼイーブンながら、若干ラミレス有利の声が聞かれる。（三浦勝夫）

■S･ライト級世界王者

WBAスーパー　レジス・プログレイス（米）

WBC　ホセ・ラミレス（米）

IBF　ジョシュ・テイラー（英）

WBO　モーリス・フッカー（米）

※ラミレスとフッカーが7月27日に統一戦。プログレイスとテイラーがWBSS決勝で統一戦（日時場所未定）。