西の名門 グリーンツダジムが株式会社化
日本王者の奥本貴之ら看板選手が決意表明
2019年11月4日 0時08分
2019年11月3日 18時34分
第76回東日本新人王決勝が3日、後楽園ホールで行われ、中止となったライト級を除く10階級で優勝が争われた。勝者は東軍代表として12月22日の全日本新人王決定戦(後楽園ホール)に挑む。西軍代表決定戦は10日に大阪で行われる。
なお、最優秀選手賞にはフェザー級の亀田京之介(協栄)が輝き、技能賞はミニマム級の森且貴(大橋)、敢闘賞はS・ライト級の本多航大(川崎新田)が選ばれた。
◇ミニマム級4回戦
森且貴(大橋)[3-0(40-36×3)]縄井愁(ワタナベ)
森は初回から距離を詰め、右と左ボディの対角線で縄井を攻めた。縄井も近距離で対抗。多くのパンチをもらいながら最後まで抵抗を続けた。19歳の森は5勝1KO。デビュー戦で森に負けている縄井はリベンジならず。3勝2KO2敗。
森の話「きれいにやりたいと思っていたけど、今回も激闘になってしまった。次の全日本も取って、東で戦った人たちにも恩返ししたい」
◇L・フライ級5回戦
安藤教祐(KG大和)[3-0(48-46×3)]髙根秀寿(角海老宝石)
アウトボクシングの安藤を髙根が追った。安藤は2回、右を決めてダメージを与え、さらに右アッパーでダウンを奪う。髙根は3回から懸命に追い上げたが、安藤が逃げ切った。安藤は7勝3KO1敗。髙根は4勝1KO1敗。
安藤の話「ダウンをとったあとに慌ててしまったのが反省点。倒しきれる選手になりたい」
◇フライ級5回戦
臼井春樹(八王子中屋)[3-0(50-45×3)]具志堅広大(竹原&畑山)
身長で15センチほど上回る臼井がジャブと左右の動きで試合をコントロール。2回からは右も再三ヒットしてリードを広げた。具志堅は4回に反撃を試みたが、流れを変えるまでにはいたらなかった。臼井は5勝1KO2分。具志堅は4勝3KO6敗。
臼井の話「距離を取って戦えた。西の人はもっとうまいと思うので、技術とスタミナをつけて全日本に臨みたい」
◇S・フライ級5回戦
目黒聖也(セレス)[3-0(48-47×2、49-46)]入稲福敬(ドリーム)
スピードが自慢のサウスポー目黒が初回、左ストレート、左ボディアッパーをビシビシ打ち込んで先制。動きについていけなかった入稲福は徐々にペースアップして目黒をつかまえ始めたが、目黒が4回に左ボディアッパーを連打し、入稲福にダメージを与えて悪い流れを断ち切った。20歳の目黒は5勝3KO。入稲福は5勝4KO5敗。
目黒「めちゃくちゃうれしい。相手はタフだった。みなさんの応援のおかげて勝てたので、全日本も応援よろしくお願いします」
◇バンタム級4回戦
小笠原梢太(シャイアン大嶋)[3-0(40-36×3)]永冨寛治(フラッシュ赤羽)
スタートは永冨が手数で上回ったものの、小笠原がパンチの威力と精度の高さで優勢に試合を進めた。決定打を打ち込めなかったものの、最終回は左フック、右ショートを効かせてゴールテープを切った。小笠原は5勝3KO2敗。永冨は1勝1敗1分。
小笠原の話「うれしさ20点、反省が80点。手数が出なかった。次も勝ちます」
◇S・バンタム級5回戦
竹原毅(協栄)[TKO3回2分44秒]梅本耕孝(新日本木村)
サウスポーの竹原はどっしり構えて初回からジャブ、左ストレート、左ボディアッパーで優位に立った。2回に左アッパーでダウンを奪い、3回にグラつかせてストップとなった。竹原は5勝1KO。まもなく37歳の梅本は距離を詰められず5勝3敗1分。
竹原の話「やっとKOできたなという感じ。ここは通過点。次の全日本に勝ってランカーなので、そこがスタートラインだと思っています」
◇フェザー級5回戦
亀田京之介(協栄)[TKO3回1分10秒]今成太希(三迫)
足を動かしてカウンターを狙う亀田をサウスポーの今成が追う展開。亀田は初回に今成の左で右目上部をカットしたものの、初回から右カウンターを今成に叩き込んだ。2回に右で今成をグラつかせた亀田は3回にも右カウンターでダメージを与え、締めも右カウンターで今成をキャンバスに沈めた。亀田は5勝4KO1敗1分。攻め急いだ今成は5勝3KO1敗。
亀田の話「ほんまは12月の22日に勝ってから言いたかったですけど、ここで言わせてください。どんなもんじゃい! 正直サウスポーの選手で得意じゃなくて心配だったですけど、勝てて良かったです」
◇S・フェザー級4回戦
谷口彪賀(八王子中屋)[2-0(39-37×2、38-38)]佐藤諄幸(厚木ワタナベ)
サウスポーの谷口は初回こそ佐藤をさばいたが、2回からは頭をつけての接近戦。両者ともに譲らなかったが、最後は谷口が手数で上回った。谷口は3勝1KO2敗1分。佐藤は5勝3KO2敗1分。
谷口の話「今日の試合は30点。もともと足を使うつもりがボディをもらって効いて接近戦で戦わざるを得なかった。全日本、日本、アジア、東洋、世界を獲って恩返しできるように少しずつやっていきたい」
◇ライト級5回戦
齋藤眞之助(石川・立川)[中止]佐々木尽(八王子中屋)=棄権
齋藤の話「ラッキーだった。全日本に勝ってランカーになって、胸を張って全日本新人王になったとみなさんに伝えたい」
◇S・ライト級4回戦
本多航大(川崎新田)[TKO3回46秒]小林柾貴(イマオカ)
小林がジャブ、打ち下ろしの右で先制、先手を取って攻めていったが、本多は低い姿勢で前に出てボディ攻めで対抗。2回には打撃戦に小林を引きずり込み、右フックで小林をなぎ倒した。小林は3回開始と同時に勝負をかけたが、本多の左フックが決まって崩れ落ちた。本多は4勝3KO1敗。小林は5勝3KO1敗。
本多の話「相手は初回から手数が出て、自分が被弾してきつかったですけど、持ち味である馬力でバンバンいくしかないと思って覚悟を決めて前に出た。全日本獲ります、勝ちます」
◇ウェルター級4回戦
足名優太(渡嘉敷)[3-0(40-36×3)]永田勝大(新日本木村)
足名はボディ打ちとアッパーを軸に下から突き上げていくボクシング。手数も多い足名を永田は止められない。足名は最後までスタミナが切れず、最終回に永田をダウン寸前まで追い込んだ。足名は4勝1敗。雪辱ならずの永田は4勝6敗。
足名の話「勝ててほっとしている。歴史ある大会で新人王というタイトルをいただけるのはうれしい」
◇ミドル級4回戦
湯澤卓巳(宇都宮金田)[2-0(40-36、39-37、38-38)] 舟津純(伴流)
距離を取りたい舟津がジャブと右をよく打ち、距離を詰めたい湯澤は踏み込んで舟津にロープを背負わせた。後半は近距離で互いに譲らず打撃戦。最終回は湯澤が押し込み、ジャッジの支持を得た。湯澤は3勝1KO1分。舟津は5勝3KO3敗2分。
湯澤の話「勝ててうれしい。ここまでこれるとは思っていなかった。全日本はもっと練習してKOで勝ちたいです」
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