マイク・タイソン氏の伝記映画制作へ
カリフォルニア州で7月試合再開
2020年6月20日 13時00分
2020年6月20日 10時21分
元WBO世界フライ級チャンピオンの木村翔(花形)が2年ぶりの世界王者返り咲きに向けて着々と準備を進めている。
2018年9月、名古屋で田中恒成(畑中)に敗れて王座を失った木村は翌年5月、階級を下げて中国でWBA・L・フライ級王者カルロス・カニサレス(ベネズエラ)に挑戦したものの判定負け。今年2月にフィリピンでの再起戦に勝利した。
所属していた青木ジムの休会もあり、昨年から新たなチームを組んで再スタートを切った木村。進化するためのキーパーソンがかつてグリーンツダジムで教えていたこともあるフィリピン人トレーナー、ジョベン・ホルダ氏と、フィジカルトレーナーの和田良覚氏だという。
木村は「ジョベンは僕に足りないところをすべて指摘してくれた。ミットもうまいし、教えるのもうまい」と全幅の信頼を置く。スピードもパンチ力も上がったと自覚していて「今まで1秒で3発打っていたとしたら、1秒でコンパクトに5発打てるようになった感じ」とその変化を説明する。足の使い方もポイントの一つだ。
和田トレーナーとは週2日のフィジカルトレーニングに取り組み、脚は見て分かるほど太くなった。これにも「下半身の安定感が今までとは全然違う。パンチが重くなったと思う」と手ごたえ。「ただ前に出るだけの今までの木村翔とはだいぶ変わったと思いますよ」との言葉は自信に満ちていた。
新型コロナウイルスの影響で次戦のスケジュールは立っていないが、陣営は「次は世界戦」と明確に位置付け、交渉も進んでいるとのこと。「負けたらあとはないと思っていますし、試合がいつできるか分からないという不安もありますけど、モチベーションは落ちていない。自分の中では見えているものがあるんで」と木村。2020年の世界王座返り咲きに向け気持ちを高めている。
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