オーストラリア注目試合 ホーンvs.チュー締結
アメリカで再開後初、観客入れイベント開催
2020年7月13日 14時50分
2020年7月13日 11時30分
国内ボクシング興行は12日、愛知県刈谷市あいおいホールで行われた中日本新人王戦で再開した。16日には“聖地”後楽園ホールでダブルタイトルマッチが開催される。メインを務めるのはロンドン五輪銅メダリストで王者の清水聡(大橋)だ。殿本恭平(勝輝)を迎えて5度目の防衛戦を行う。
清水(8勝8KO1敗)にとっては正念場となる防衛戦だ。長身サウスポーから繰り出す強打“ダイヤモンドレフト”を武器にデビューからKO勝利を重ね、4戦目でOPBF王座を獲得。まさかの落とし穴が待っていたのは、いよいよ世界が見え始めていた昨年7月のことだった。
クラスを上げてWBOアジアパシフィックS・フェザー級王者ジョー・ノイナイ(比)に挑戦してまさかの6回TKO負け。両目を眼窩底骨折するなど大きな挫折を味わった。34歳のチャンピオンはこの敗北を機にボクシングを見つめ直し、新たなスタートを切ろうとしている。
清水の1年ぶりの復帰戦の相手に選ばれたのが、同級14位のチャレンジャー殿本(9勝4KO2敗1分)だ。右ストレートを武器とするオーソドックスなスタイルで昨年5月に日本ユース王座を獲得した。同年12月の初防衛戦は辛くもドロー防衛だった。
これまでの実績、対戦相手などを総合的に考えれば、清水の優位は動かないだろう。ただし、1年のブランクやKO負け明けの試合など、清水にも不安要素がないわけではない。ビッグチャンスを手にした25歳、殿本には「失うものがない」という追う者の強みが間違いなくある。
4ヵ月半ぶりのタイトルマッチだけに、ファンの心に響くような熱いファイトが期待される。試合の模様は19日(日)深夜25時55分からフジテレビ(関東ローカル)で放送される予定だ。
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