1.14 井上拓真がOPBF王者の栗原慶太に挑戦
世界戦敗退から再起戦で世界ランカー対決
2020年9月28日 17時27分
2020年9月28日 14時14分
26日(日本時間27日)アメリカでS・バンタム級の世界タイトルマッチが2試合、挑戦者決定戦が1試合行われた。勝者のコメントから熾烈になってきたこのクラスの今後を展望したい。
まずはWBC・S・バンタム級王座決定戦で同胞のアーロン・アラメダに判定勝ちし、2階級制覇を達成したルイス・ネリ(メキシコ)。無名のアラメダに健闘を許した内容ながら、「彼のディフェンスは良かったが、最後は私が攻撃のピッチを上げて勝利することができた。言い訳にならないが、試合から1年遠ざかっていたので、その影響もあったかもしれない」と試合を振り返った。
今後については「この階級には優秀な選手がたくさんいる。ブランドン・フィゲロアの名前が出てきたけど、チームで確認したい。122ポンドならだれとでも戦うよ」と発言。2013年3月の山中慎介戦で計量失格、王座はく奪となって以来、2年半ぶりの王座復帰だけに、しばらくは無理せずに防衛ロードを歩むことになるのか。
そのWBC・S・バンタム級で26日の挑戦者決定戦を制したのが元WBAスーパー・IBF王者のダニエル・ローマン(米)だ。ローマンは元WBAバンタム級スーパー王者の“曲者”フアン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)に判定勝ちを収めた。
今年1月、プロ8戦目のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)に惜敗して2本のベルトを失ったローマンは「ネリとアラメダの勝者と戦う準備ができている」と話した上で、「私はアフマダリエフとのビジネスが終わっていない。彼と再戦したい。それが叶わないなら、アンジェロ・レオ(WBO・S・バンタム級王者)と戦う準備ができている」とコメント。ローマンの希望はアフマダリエフ、レオ、ネリという順番のようだ。
WBA同級正規王者のブランドン・フィゲロア(米)はダミアン・バスケス(米)に10回TKO勝ち。相変わらずパワーのあるところを見せつけた。こちらは「私はだれとでも戦う準備ができている。このクラスは最高の選手がそろっている。ファンの喜ぶ試合を提供したい」と具体的な名前は挙げなかったが、目指すはビッグネームとの対戦だろう。
上記の3選手は同じPBC傘下でファイトしているだけにマッチメークをしやすいと言える。一方でそれぞれの思惑や、各統括団体の方針も見逃せない。ローマンはアフマダリエフのリマッチを望んでいるが、昨年12月にIBF暫定王座に就いた岩佐亮佑(セレス)は正規王者アフマダリエフと“統一戦”を、首を長くして待っている状態だ。
8月にWBO王座に就いたばかりのレオの動向、今年に入ってPBCと契約し、けがでWBC休養王者にシフトされたレイ・バルガス(メキシコ)の復調具合も気になるところ。日本人有力選手も多いクラスだけに、今後の各陣営間の交渉、統括団体の判断が注目される。
■S・バンタム級世界王者
WBAスーパー ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)
WBA ブランドン・フィゲロア(米)
WBAゴールド ロニー・リオス(米)
WBC休養 レイ・バルガス(メキシコ)
WBC ルイス・ネリ(メキシコ)
IBF ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)
IBF暫定 岩佐亮佑(セレス)
WBO アンジェロ・レオ(米)
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