3月に徳島市で開催が予定されていた第32回全国高校ボクシング選抜大会は結局中止に――日本ボクシング連盟が15日、内田貞信会長名で発表した。これでアマチュアボクシングは新型コロナウィルスの感染が拡大した昨年3月以降あらゆる全国大会が挙行されないままとなっている。

　選抜大会の出場者は全国9ブロックの大会を経て確定するが、コロナ禍が終息せず、1月に予定されていた九州、関東大会が中止に。東海大会も一度は2月に延期されたものの、緊急事態宣言の解除が3月に延びたのを受けて中止が決まった。

　これより先、日本連盟は全国9ブロックの3分の1に当たる3ブロックの大会を開けなければ全国大会も中止にすると決めていたが、開催を望む声も強く、公式試合に替わる代表選出が可能であればという条件で全国大会の開催を模索していた。しかし前出の3ブロックの連盟から「代表選出も困難」との報告があり、全国大会は行われないことに決まったものだ。

　これにより全国選抜は2年連続中止という異例の事態となった。