29日（日本時間30日）、米カリフォルニア州カーソンでWBCバンタム級王者ノルディーヌ・ウバーリ（フランス）に挑戦する元5階級制覇王者ノニト・ドネア（フィリピン＝写真）が王座復帰に自信を見せている。ESPNデポルテスのインタビューで語った。

　2019年11月の井上尚弥（大橋＝WBAスーパー&IBF統一バンタム級王者）とのWBSS（ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ）決勝以来のリングとなるドネアは「グローブを吊るす前にバンタム級のすべての王座を統一したい夢がある。今はウバーリの試合に集中しているけど、あと5〜10年戦えると思う」とウバーリ戦をジャンプ台に復活を決意している。

　ドネア（38）は「ウバーリはいい選手だけど、私のようなレベルの相手と対戦した経験がない。ノックアウトを狙う」と下馬評不利の予想に反発。勝って井上と13年にS･バンタム級統一戦で敗れたギジェルモ・リゴンドウ（キューバ＝WBAバンタム級レギュラー王者）にリベンジを誓う。リゴンドウは8月、WBO王者ジョンリール・カシメロ（フィリピン）との一戦が組まれているが、「私は経験を多く積んだから今のリゴンドウならノックアウトで勝てる」とも話している。