15日（日本時間16日）米カリフォルニア州サンディアゴのペチャンガ・アリーナで行われたWBOフェザー級タイトルマッチは、王者エマヌエル・ナバレッテ（メキシコ＝写真）が挑戦者1位ジョエト・ゴンサレス（米）に3-0判定勝ち。決定戦で獲得した王座の2度目の防衛に成功した。

　両者はフルラウンドにわたり激しいパンチの応酬で沸かせた。右構えでスタートしたナバレッテが仕掛けた後、気力充実のゴンサレスが果敢にパンチを返して白熱。ゴンサレスは3回に右目尻がどす黒く腫れ、王者のパンチを吸収しながらも4回終了間際には左フックでナバレッテをたじろがせる。

　5回にも優勢に進めたゴンサレスは6回、右を痛打。しかしナバレッテはビクともせずアゴの強さを証明する。続く7回、ナバレッテが反撃。持ち前のワイルドなパンチを浴びせる。それでもゴンサレスは前進を止めず、王者の右強打をしっかりとブロック。勇敢に打ち合いに応じる。

　しかし10回になるとゴンサレスは右目の傷が悪化。パンチの正確さでは勝るが、ナバレッテの圧力の前に防戦する時間が長くなる。終盤2ラウンド、なおも攻め込む挑戦者にナバレッテは倍返しの洗礼。善戦する挑戦者をようやく振り切った。公式スコアは118-110、116-112×2でナバレッテが支持された。

　ナバレッテは35勝29KO1敗。ゴンサレスは24勝14KO2敗。（三浦勝夫）　Photo by SUMIO YAMADA