世界挑戦も経験した元日本ライト級チャンピオン、嶋田雄大さん（42）が21日午後、都内のホテルで結婚披露宴を開いた。すでに入籍している奈央夫人（30）、10月に生まれたばかりの長男・虎之助君と一緒の“子連れ披露宴”。親友の元世界2階級制覇王者の畑山隆則さんや現役の世界王者藤岡奈穂子、日本S･ウェルター級王者湯場忠志ら約200人が駆け付け、賑やかに嶋田夫妻に祝福を贈っていた。

　奈央夫人は国際コンクールで優勝歴もあるクラシックのピアニスト。ボクサーと音楽家とまったく畑違いのカップルだが、奈央さんの師匠の義理の父がヨネクラジム川島利彦トレーナーだったという偶然の結びつきから5年前に知り合い、昨年入籍。この日嶋田さん本人の感謝の言葉から始まった宴は、最後に奈央さんのピアノ演奏でフィナーレを迎えた。

　4月の引退式で10カウントを聞いた嶋田さん。現在は古巣ヨネクラジムでトレーナーとして後進の指導に当たっているが、この日出席した米倉健司会長からは「いい家庭を築いてください、（そして）チャンピオンを出してください」と“注文”も。嶋田さんは「今日みなさんから祝福を頂いたことを忘れず、奈央と虎之助、家族をしっかり守っていきます」ときっぱりと誓っていた。