米国のスポーツ専門メディアESPNはWBOから対戦指令の出ているS･ライト級王者ジョシュ・テイラー（米）と挑戦者1位テオフィモ・ロペス（米）が6月10日、ニューヨークで対戦すると伝えた。会場はマジソンスクエアガーデンのメインアリーナ（収容人数2万人以上）あるいは同アリーナ内のフールー・シアター（約5000人）のどちらかになるという。ESPNが中継を予定する。

　S･ライト級4団体統一王者だったテイラー（19勝13KO無敗）はWBO以外の3つのタイトルを次々と返上。昨年2月に対戦し判定が論議を呼んだジャック・カテラル（英）との再戦が組まれたが、足底筋膜炎を理由に延期。その後、カテラルをスルーしてロペスと防衛戦が有力と伝えられた。両者ともトップランク社にプロモートされることが交渉を促進したと思われる。

　元ライト級統一王者ロペス（18勝13KO1敗）はジョージ・カンボソス（豪州）に判定負けで無冠になった後、昨年8月に復帰。しかし最新の昨年12月に対戦したサンドル・マルティン（スペイン）にはダウンを喫する苦戦。辛勝したが、S･ライト級の前途を危ぶむ声もある。

　テイラーに逃げられたカテラルはWBC王者レジス・プログレイス（米）にターゲットを絞るもようだ。