2014年10月22日水曜日

山中慎介が判定でV7、6試合連続KO防衛ならず

 WBC世界バンタム級タイトルマッチが22日、東京・代々木第二体育館で行われ、王者の山中慎介(帝拳)が指名挑戦者スリヤン・ソールンビサイ(タイ)を3-0判定で下し、7度目の防衛に成功した。スコアは114-110、116-108、115-109。具志堅用高の持つ6連続KO防衛記録に並ぶことはできなかった。

 初回は背の低いスリヤンが小さな構えから右を繰り出し、浅いながらも右をヒット。山中戦にそなえてOPBF・S・フェザー級王者のジョムトーン、世界挑戦経験もある同級世界ランカー、ターサクら重いクラスの選手とスパーリングを重ねてきた成果なのか。タイ陣営は大騒ぎだ。

 2回もスリヤンが積極的に仕掛けて、山中がバックステップとブロッキングでそれを防ぎ、距離を取ろうと試みる展開。ラウンド終盤、山中の左が初めて不十分ながらもヒットするが、クリンチ際でもしゃにむにパンチを繰り出すスリヤンを相手に、やや受けに回っている印象。4回を終わっての採点は、38-38×2に1者は39-37で、スリヤンを突進が評価された。

 その後も右を軸にプレスをかけるスリヤンと、距離を取りながら左を狙う山中という構図は変わらない。やられてはいないものの、狙いすぎなのか、中に入られ過ぎなのか、いまひとつ調子に乗れない山中だったが、この日もやはり強打は炸裂した。

 7回だった。スリヤンの右を外した山中の左がカウンターとなって炸裂。グラリときたスリヤンに左を追撃するとスリヤンが横倒しにキャンバスへ。山中は8回にも右アッパーから左ストレートのコンビネーションを叩き込み、この試合2度目のダウンを奪う。あとはフィニッシュを待つだけになった。

 スリヤンは9回にも左アッパーでダウンを奪われたが、ここから山中に執拗に体を密着させて抵抗。山中は強打を打ち込めず、フィニッシュに手こずる。この回スリヤンはレスリング行為で減点1。最終12回はスリヤンは最後の力を振り絞って前へ。山中は途中で左を決めて最後のチャンスを作ったが、結局KOはならなかった。

 戦績を22勝17KO2分とした山中は「序盤からスリヤンがうまくて単調になってしまったところがあった。ただ、途中から冷静に戦えた。KOはできなかったけど、次はバンタム級で最強を証明する統一戦をしたい」とアピール。2階級制覇に失敗したスリヤンは37勝16KO6敗1分。